銀色の翼

形を持たぬ 透明な欠片たちが
紫煙に揺られながら 虚空を彷徨う
浮かんでは消え 消えては浮かぶ

幾星霜 経ったのか──

静寂に包まれた 深紅の海を抱く
透明な闇
独り静かに 銀色の翼を 研ぐ

___ spelt by vincent.