夢は見るものではなく叶えるものだ──。

アンチテーゼを挙げる。

夢は叶った時点で夢ではなくなる。
「現実」として溶け、やがて、麻痺する。

麻痺すれば刺激はなくなり、何の変哲もない日常は「当然」に摩り替わる。

夢が特別な支えとしての輝きを失う。
やはり、夢は見るものだ。

 見果てぬ夢だけが「純粋な夢」。

僕はそう感じる。

*2008/07/06 臨海隔離施設にて

___ spelt by vincent.