2月24日(金)大阪へ行った。
アカシックレコードなるインディーズ・バンドのライブ。ライブ会場へ行くのに、かなり手こずるも無事到着。
2、3曲目で不覚にも不覚をとる。
歌い手のしゃがれた声が胸に突き刺さった。
寂しいときには「寂しい」と云う。
悲しいときには「悲しい」と云う。
そんな当たり前のことがうまくできない。
多分、理由もなく頬を伝う液体が今の俺を表しているのだろう。
『かなり病んでるな…』
サングラスをしていて良かった、と苦笑した。
俺の素直さが誰かを傷付けるのだとしたら、俺は素直になってはいけないのだろう。
背負い切れないほどの荷物が重くのし掛かる。
全部、捨ててしまえば楽になれることは知ってるが、俺にはできないようだ。
今の俺には驚くほどに何もない。すっからかんだ。否、今までだって何もなかったのだろう。
守るものなど最初から何もない。
ただ、想い出まで全部捨ててしまったら、俺には一体何が?
想い出は要らない、と云って憚らないが、知らずに勝手に積み重なってゆく。
そして、空虚な空転を続ける。
思考回路の侭なるうちは空転し続ける。
無意味な情熱は闇へ屠る──
だから、せめて背中で泣かせてくれよ…
コメント
2006年02月26日04:36 vincent.
想い出は決して俺を裏切らない。
孤独に愛されている俺だが、俺は幻を愛そう。
眩い季節は、いつまでも色褪せることなく俺の中で生き続ける。
幻は、虚しいければ虚しいほど、この上なく美しい。