今までの苦労が報われたと感じたのは、正論や言葉では何も伝わらない、ということを肌で感じたからだ。
些細なことでも感情が微妙に揺れ動く。
「期待通り」の対極にささやかな幸せが隠れている。
歩みは遅くとも己の義に忠実であれば、こちらの思惑は徐々に相手に浸透する。
これを「洗脳」という。
「期待通り」とは、良い意味でも悪い意味でも、両方に使える言葉だ。
良い意味のほうは達成感や成就感が得られ、悪い意味のほうは絶望感や諦めが付きまとう。
「期待」とは、必ずしも良い結果ばかりを待っている状態ではない。悪い結果が、望まない結果が想定できたとしても、悲しいかな、人は、やはり「期待」を抱く。