太平洋戦争の失敗・10のポイント

太平洋戦争の失敗・10のポイント (PHP文庫)
保阪 正康
PHP研究所
売り上げランキング: 20260
おすすめ度の平均: 4.5
5 情けない日本軍上層部の実態。
4 現代にも通じる諸問題を平易に論じている
5 歴史的な考察と責任
4 面白いが、後半息切れ…..

昨年末から今年に掛けて読破した一冊。

学生時代には知り得なかった太平洋戦争の実態なりを、冷静且つ客観的に捉えられた、非常に分かり易い良本。

現代の日本が抱えている、様々な諸問題の根幹を考えたとき、非常にヒントになると思われる。

戦争と云うのは、高度な外交手段のひとつであって、進むべき国の指針などがない場合、潔く退く、或いは、回避し、是正案に従うべきなのだ。

やはり、未成熟な指導者は不要だ。
中には優れた者もあったが、大日本帝国と云う全体主義の、稚拙な骨格をまざまざと見せつけられた。

玉砕や特攻などと云う「志のない狂った指導」によって、散ることを余儀なくされた戦没者に哀悼の意を捧げる。

我々の時代は、まだ恵まれているほうだ。
そんな風に感じた。

___ spelt by vincent.