我 形骸の傀儡なり
衝動を友に 当て所なく 寄る辺なく
潮流に身を任せ 漂う侭に 流るる侭に
我 操られし受動の傀儡なり
糸の切れた傀儡なり
血袋ならぬ 血染めの魂を詰め込んだ
空腹の なけなしの 餓鬼道を流離う
我 形骸の傀儡なり
- かいらい くわい─ 0 【▼傀▼儡】
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- 陰にいる人物に思いどおりに操られ、利用されている者。
- 操り人形。くぐつ。
- くぐつ 1 0 【〈傀儡〉】
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- 歌などに合わせて舞わす操り人形。でく。かいらい。
- 平安時代以降、1. を操ったり、今様をうたったりして各地を漂泊した芸人。くぐつまわし。くぐつし。かいらいし。
- 〔くぐつの女たちが歌舞を演じ、売春をもしたところから〕芸妓・遊女の称。あそびめ。くぐつめ。
「諸の遊女、──等の歌女を招きて/今昔 13」