泣くとすべて忘れる。
嬉し涙。悔し涙。感動の涙。失恋の涙──。
記憶に残っているのは泣いたという「事実」だけ。
何故、泣いたのか、どういうシチュエーションで泣いたのか、どうして泣いたのか…
不思議と悉く何も残らない。
泣くとすべて忘れる。
泣くという行為は、健忘という自己防衛本能のひとつなのかも知れない。
最近、とんと涙に縁がない。
記憶は鮮明だが、取り立ててピックアップする事柄もない。
それはそれで悲しい。
よし、泣こう。
あ…
そんな感じで♪
*2016.12.21 草稿