大器晩成と兎と亀の話

大器晩成と聞くと、兎と亀の話を想起する。

最初、ノロマな亀を嗤っていい気になっていた兎が最後はそのノロマな亀に負けてしまう、と云う寓話。慢心を諫め、努力の尊さを説いた説法だ。

そこから「大器晩成」にスライドする訳だが新たな疑問が浮かぶ。

「晩」っていつ?

努力すれば必ず報われる、と云うことは分かった。諦めなければゴールには必ず勝利が待っている、と云うことも。

で、何処がゴール?

解けない謎のネビュラ・チェーンに絡めとられる。

大器晩成と兎と亀の話のシンクロ率は恐ろしく高い。そして、奇しくも卯年を迎えようとする師走。

表層を撫でるように比較しただけでも、なかなかどうして感慨深い。


漆黒の夕闇が覆う前の黄昏時、茜と藍とが揺蕩う曖昧な刹那。

ふと、そんなトワイライトな思考のランデブーを愉しむ。

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___ spelt by vincent.