精神的な支え──。
それは多分、実体を伴わないもののほうが都合が良いだろう。「非現実」として実生活から切り離して置くほうが良い。
「神格化」や「宗教心」にも通ずる観念──。
それが自身を支える精神宇宙の根幹だと感じる。
驚くことに、精神宇宙には「実体」がない。掴み所がないどころか「現存」しないのだ。
不思議だが、それが「事実」。
総じて、「事実」とは、無味乾燥したものであり、それが実生活を象る「主成分」なのだ。
故に、現実世界に拠り所を得るのは難しく「非現実」に想いを馳せるより他ないのだ。
妄想族にスピリチュアルなセレナーデを。
*2008/07/23 臨海隔離施設にて