天は人の上に人を作らず、人の下に人を作らず。
…だそうだが、
人は人の上に人を作りたがり、人の下に人を作りたがる。
天と人とを比較したとき、やはり圧倒的な「格差」をまざまざと見せ付けられる。
人は天の意思を汲み取るに足り得ない、著しい欠損が分かり易く見受けられる。
例えば「天上」と云う概念があるならば、すべての人は「天下人」である。
故に、天の意思に逆らい、性懲りもなく咆哮する。
我、愚劣さを呑み、必然の格差を愉悦と纏う、
唯我独尊の天下人なり──。