瞼を伏して逆賊の
内に秘めておれば、誰からも注意を払われない。こちらの思惑なぞ露ほどにも夢にも思わないだろう。
そう、それで良い。
見えているものが違うのだから見過ごすのは当然のこと。気付かぬ自身を呪う必要はない。思考と時間の無駄だ。
さぁ、跪け──。
貴様の生命なぞ惜しくもないが、生命が惜しくば──跪け。
否、平伏させてやる。否が応でも、そうせざるを得ない状況を作ってやる。
首を長くして心待ちするが良い。それほど手間取らせるつもりはない。「心地好い屈服」と云う屈辱を舐めさせてやる。
骨の髄まで思い知れ──。
瞼を伏して逆賊の
我が魂の命ずるままに──。