「世界の中心って何や?」
眉間に皺を寄せ、男が詰め寄る。
「お前の世界の中心は何やって訊いてるんや」
問われた男は何も応えない。
「俺の世界の中心は俺や。誰にも譲らん」
詰め寄られた男の視線が泳ぐ。
「世界の中心が他所にある奴のが危なっかしい。
所詮、他人は他人。中心になれる筈ないやろ?
親、兄弟でも一緒や。自分以外は総て他の人格。制御不能や。
せやし、思い通りにゆかんゆーて愚図る訳やろ?」
詰め寄られた男の額には脂汗が滲む。
「お前の世界の中心って何や?」
一念発起したように、
「じ…自分です…」
か細い声が洩れ出した。
詰め寄っていた男の眉間の皺が緩み、緊迫した空気も弛緩した。
「グラグラやな──」
天使のような微笑みを浴びせると、
詰め寄られた男は視線を落とすだけだった。
___ spelt by vincent.

- vin.spell HOME
- 会話/戯曲
- 自己中心的
自己中心的
このスペルに関連するAmazonオススメ情報
トラックバック
アーカイブツリー
ウェブページ
アーカイブ
- 2012年 [009]
- 2011年 [028]
- 2010年 [060]
- 2009年 [148]
- 2008年 [137]
- 2007年 [179]
- 2006年 [116]
- 2005年 [112]
- 2004年 [065]
- 2003年 [019]
最近のスペル
最近のコメント
ページランク
リファラーランク
BlogPeople BB 
今日のことば 
提供:三省堂 Web Dictionary
























コメント投稿