花鳥風月 天地人

誰かが見ていても
誰かに見られなくても

それでも 花は咲く
凛々と──


誰かが聞いていても
誰かに聞かれなくても

それでも 鳥は歌う
朗々と──


誰かが知っていても
誰かに知られなくても

それでも 風は舞う
飄々と──


誰かが感じていても
誰かに感じられなくても

それでも 月は流れる
滔々と──

天を仰ぎ
地に踏み留まり
人は生きる


限りある生命 期限付きの魂の器
揺らめく灯火 揺蕩う意識の陽炎

奇蹟の連続を掻い潜りながら
生命潰える瞬間刹那まで──

それでも なお 僕は魂を刻む
自身の魂を切り刻む──


我が魂の命ずるままに──

___ spelt by vincent.