誰かが見ていても
誰かに見られなくても
それでも 花は咲く
凛々と──
誰かが聞いていても
誰かに聞かれなくても
それでも 鳥は歌う
朗々と──
誰かが知っていても
誰かに知られなくても
それでも 風は舞う
飄々と──
誰かが感じていても
誰かに感じられなくても
それでも 月は流れる
滔々と──
天を仰ぎ
地に踏み留まり
人は生きる
限りある生命 期限付きの魂の器
揺らめく灯火 揺蕩う意識の陽炎
奇蹟の連続を掻い潜りながら
生命潰える瞬間刹那まで──
それでも なお 僕は魂を刻む
自身の魂を切り刻む──
我が魂の命ずるままに──