南十字星

不思議と 安らいだ気分だ
目を瞑ると 頭の中に 輝く星空が拡がる


南十字星


燦然と 目映い輝きを放っている
サザンクロス──


神など信じぬ 俺だから
祈りは 捧げない

十字を切ったところで
なるようにしかならない

神が人間を造ったのではなく
人間が神を造った

神の存在は 概念──


不思議と 安らいだ気分だ

存在自体を 愛おしいと感じるのだから

生きてさえいれば 他に
何も望まなければ 良いのだ

否 死すら分かつことのできない
永遠の愛──

あなたの存在そのものを
永遠に愛する──


 俺は この想いに
 自らの体を 焼き焦がそう

 俺は この想いに
 自らの魂を 焼き焦がそう


俺の愛しい人よ 俺だけの愛しい人よ

誰よりも 愛してる──


あなたの前で 毒は不要

あなたが俺に跪いたように

俺もあなたに跪く

心穏やかに あなたの帰りを待つ

無事を祈る──



何故か 涙が 溢れてくる。。

毒を洗い清めてくれ。。。。。



哀しみの涙 ではなかった

今まで曇っていて
よく見えなかったものが。。

霞掛かった視界が
晴れ渡ってゆくような。。

喩えるなら 目覚め。。覚醒の涙

それが とても 心地よかった。。



心地よい絶望感。。

救われないほどに 救われた。。。。。

___ spelt by vincent.