外見考

外見──。

人が表層に絡め取られ易いと云うことは周知の事実だが、目鼻立ちや背格好などの造作物・構成要素以外──つまり、目に見えない要素「オーラ」なりも外見に含まれている、と云う点を割りと見落としがちだ。

僕は自他共に認めている通り、生粋の面食いである。

だが、これには多数決的な指標は殆ど介在していない。「モテそやな」「や、モテへんやろ」と、要するに、参考程度に過ぎない、と云うことだ。

万事、風評の類いを鵜呑みにしていたら、審美眼なりは自身のものとは呼べない気がするからだ。


「人を外見で判断するな」とは綺麗事のひとつであって、哀しいかな、大抵は外見から底が割れ、高が知れる。

視覚情報から80%以上、次いで聴覚情報へ落とし込まれ、残りの領域をその他の感覚が分析すると云われている。

情報量の少ない初対面では尚のこと、外見の占める割合に比重が偏るのは当然だろう。


インターフェイスは内面のリザルト。

vin.語録のひとつだが、これには前述の「オーラ」なりも無論、含まれている。

インターフェイスとは云わずもがな、見た目・外見そのままだ。

インターフェイスを「inter」と「face」の文節に区切ると、「inter」には「接続」などの意味合いも含まれているから、「face」を掛け合わせ「顔繋ぎ」などと意訳できるかも知れない。

リザルトとは「結果」などと訳され、ぐぐった後続のページがそれに該当する。

検索したい事柄に適宜だと思しきキーワードを入力し、リターン、或いはエンターキー。数秒後にはリザルトページが表示される。

そのリザルトに「善悪」の分岐はない。「含まれているか、否か」の分岐だけだ。

「なんでこんなが上位表示されんねん?」的なリザルトは苦肉の策を講じた賜物だと云えるだろう。SEO対策万歳!

期待するリザルトを得られない場合、検索エンジンの能力を疑問視する前に自身のチョイスしたキーワードに着目したい。

他を干渉しても、実質、他は制御不能なのだ。できることを先に行うほうがよりスマートだと感じる。

検索のリザルトは、あれやこれやと手を変え品を変え、リトライすれば制御可能だが、自分自身のリザルトについてはどうだろうか?

果たして、制御可能だろうか?

僕は「Yes」と答えたい。勿論、制御可能だ。


「プチ整形」などとは、最早、珍しくも何ともない昨今だが、僕が云いたいこととは微妙に趣が異なる。

整形について、敢えて言い及ぶならば…

僅かばかりの細工で心が晴れ渡るとあらば、懐具合に任せて大いに小細工すれば宜しい。

失敗と望まぬ非実在を恐れていては創意工夫は軒並み意義を失ってしまう──。

──と、そんな風に感じている。

必要を感じる自身のリクエストに従え、と。お気の召すままに、と云うことだ。

僕が云いたいのは「リザルト」の前段にある「内面の」と云う──この部分だ。


有るものしか顕れない。

これもvin.語録のひとつなのだが、顕れているものは、すべて「有る」ものだ。無いものは決して顕れない。

その所有者なりが誰であるのか──自身の外見であるならば、当然、自身──と云うことである。

この際に、責任・無責任を棚上げたとしても、所有者は紛れもなく「自身」なのだ。


内面が美しければ、必然的に外見は美しいリザルトとして顕れる。

 外見は内面の結果だ。

vin.語録はそう云っているだけだ。そして、冒頭のオーラなり──これも「内面」に内包されているのだ。

外殻表皮を打ち破り、亀裂から妖しく発光し、ユラユラと薫り漂うもの──それが「オーラ」だ。

内面に有るからこそ、堪らず溢れ出してくる。洩れ出してくる──。

ダダ洩れはみっともないが、さておき…

ならば──

 内面を研ぎ澄ます。

これ以外にやることはない。

沸点、臨界点──リミット、極限、──限界──。

それらを悉く突破すれば、たちどころに溢れ出してくるだろう、湯水の如く──。

故に、

 突き抜けろ。
 弾けちまいな──。

外見は内面から揺さぶりを掛ければいい。

簡単なことだ。
呪文を唱えれば事足りる。

その呪文とは…


我が魂の命ずるままに──。

___ spelt by vincent.

コメント (1)

vincent. 2008年8月26日(火) 15:52

これらを踏まえての「ギャップ」

「外見からは想像できな〜い」
「そんな人だと思わなかった〜」

ギャップとは、分かり易く云えば「真逆」。良い意味でも悪い意味でも「肩透かし」──つまり「期待外れ」と云うこと。

例えば「想定外」がデフォならば、いよいよ視覚情報すらも危うい蜃気楼。

大半の情報が「裏目に出る」と云うことだ。

感受性の傍受する情報が如何に重要であるか──その信憑性は高まるばかりである。

「理屈じゃない」とは、理屈を熟知しているが故の詭弁。

そんな感じで♪