「どうしてメイクするんだい?」
疑惑と好奇が入り混じる男の視線が女を舐め回す。
「魅せるためよ」
微笑を帯びた女の唇から濡れた言葉がしっとりと洩れ出す。
「戦闘準備じゃないのかい?」
「誰と戦うの?」
「さぁね」
身支度を整える女狐を眺めるのも悪くない。
うまく化けられたら教えてくれ。
本性を見抜けるかどうか──
自信はないが、挑ませてもらうよ。
折角のメイクが勿体ない? 台無し?
ふふ、それはどうかな?
息を呑む臨戦状態は嫌いじゃない。
さぁ、何処からでも掛かって来な。
コメント (2)
きゃー、かっこいい☆
ま☆ nachiてばかいらしこと。。(*´艸`)ウフフ♪