無頼

達観の境地──。

どんな世界に堕ち窪もうとも到る者は到る。
不平等たる所以と確固たる現実を思い知る。

自由に羽ばたいているように思えているが、やはり鳥籠の中の鳥だ。
安全が保障された自由など何処にもない。

狭窄された枠組みで無頼を気取り、蠢いているだけだ。

斬り刻まれ、のたうち廻っているちっぽけな自身を嗤う。


──これを「自作自演」と呼ぶ。

___ spelt by vincent.