鬱蒼と生い茂る樹々が
湖畔を取り囲むように
屹立している
漣ひとつ立っていない 湖の中央に
粗末な布切れを纏った男がひとり
鎮座している
瞑想──
視覚で捉えられる情報を 自らで遮断
そして やがて 訪れるのは…
静寂──
聴覚で捉えられる情報は 何ひとつ無く
果てなく続く 無音の世界が
ひんやりと 横たわる
色即是空
空即是色
脳裏に ぼんやりと 浮かぶ
それらの言葉には 取り立てて
特別な 意味は無い
漠然──
本質や核心とは
漠然の近似値に在るのかも知れない
ぼんやりと
不明瞭だが
それでいて
確かに
鮮明に──
- しきそくぜくう【色即是空】
-
〔仏〕〔般若心経〕
この世にあるすべてのもの(色)は、因と縁によって存在しているだけで、固有の本質をもっていない(空)という、仏教の基本的な教義。 - くうそくぜしき【空即是色】
-
〔仏〕〔般若心経〕
宇宙の万物の真の姿は空であって、実体ではない。しかし、空とは、一方的にすべてを否定する虚無ではなく、知覚しているこの世の現象の姿こそが空である、ということ。
宗教・科学・芸術。。
これらの壮大なコラボレーションを
夢見るように 思い浮かべるのが
とても 心地好い。。♪