己が己で 在る為に
他に依ることなく 義を掲げ
多に倣うことなく 義を貫き
傲慢を諫め 慢心を退け
躊躇を斬り捨て 犠牲を拾う
現代社会に 侍は 不要なれども この身体
流浪人から脱せし 魂の器を携えて
大いなる矛盾を抱いて
哀しみに埋没することなく
己が己で 在る為に
己の義に 己が侍う
生の潰える瞬間まで──
天地神明に誓うことなく
ただ 己が己に楔を打つ
人は 須く Only one で在るべきだ
だが 和に準ずる 寛容さも必要だ
他の目 多の目に どう映ろうと
己に烙印するのは 己自身──