- せっせんげ【雪山偈】
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涅槃経(ねはんぎよう)に出る四句の偈(げ)「諸行無常・是生滅法・生滅滅已・寂滅為楽」のこと。
釈迦が雪山童子として修行していたとき、帝釈天が羅刹(らせつ)に変じて現れ、前半のみを説いた。釈迦は後半を聞くために身体を羅刹に与えたという。いろは歌はこの偈の意をとったものという。
諸行無常偈
- しょぎょうむじょう【諸行無常】
- 〔仏〕 仏教の基本的教義である三法印の一。この世の中のあらゆるものは変化・生滅してとどまらないこと。この世のすべてが儚いこと。
- ぜしょうめっぽう 【是生滅法】
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〔仏〕〔「涅槃経」にある諸行無常偈の一句〕
あらゆる事物は変化し移ろいゆくということこそ生滅の法則だ、という意。 - しょうめつめつい【生滅滅已】
- 〔仏〕 生死を超えて涅槃(ねはん)に入ること。
- じゃくめついらく【寂滅為楽】
- 涅槃経の偈(げ)にある語。寂滅が真の楽しみである、の意。