尾てい骨から延髄 目掛け
脊椎の中心に束ねられた
神経繊維を 抉り貫け
抗う術すらない 快感が
螺旋階段のように
搦め捕る──
鎖のない 拘束
檻のない 束縛
暗黙の密約
烙印のない 魂の密約──
息苦しいほどに
背中合わせで
夷然として
聳え立つ
斜交いに絡み合う 螺旋階段
分かれては 引き合い
離れては 惹かれ合い
灼き焦がれるような 接点を
幾度も 幾度も 重ね合い
やがて
咽び泣くように
昇天する
斜交いに絡み合う 螺旋階段
「解」など要らぬ
「感」だけで良い
喩えようのない歓喜を 魂に刻もう