vin.spell | the spiritual ruler's monologue tag:spell.vincent.in,2016-02-19://2 2024-03-17T05:05:47Z ここは言の端の集積所 時に移ろい 時に動じる 水面に漂う 木の葉のように 路傍に荒ぶ 芥のように── Movable Type Pro 4.28-ja 旅人ジョニーの息子 tag:spell.vincent.in,2024://2.2847 2024-03-17T04:51:23Z 2024-03-17T05:05:47Z 旅人 ジョニーの 息子 ジャーニー ジョニー ジュニア 旅人 ジョニーの 息子 ジャーニー ジョニー ジュニア 逃げ足 滅法 何のその アラ エッサッサ〜 逃げ足 滅法 何のその アラ エッサッサ〜 どっこい 気立ては ナイスガイ ややこい 揉め事 専門外 好きな 食べ物 カオマンガイ ドアの 開け閉め 蝶番 頭脳明晰 規格外 常識ルールは 適用外 俺様ルールは たったの みっつ 従え 平伏せ 奉れ 従え 平伏せ 奉れ 何様 殿様 お姫様 最初に 俺様 ゆーとるやん *冒頭からリピート ↑これに好きーなリ... vincent. 旅人 ジョニーの 息子
ジャーニー ジョニー ジュニア

旅人 ジョニーの 息子
ジャーニー ジョニー ジュニア

逃げ足 滅法 何のその
アラ エッサッサ〜

逃げ足 滅法 何のその
アラ エッサッサ〜

どっこい 気立ては ナイスガイ
ややこい 揉め事 専門外

好きな 食べ物 カオマンガイ
ドアの 開け閉め 蝶番

頭脳明晰 規格外
常識ルールは 適用外

俺様ルールは たったの みっつ
従え 平伏せ 奉れ
従え 平伏せ 奉れ

何様 殿様 お姫様
最初に 俺様 ゆーとるやん

*冒頭からリピート

↑これに好きーなリズムを乗せて是非発声されたし
黙読とはまた違ったエンターテインメントを味わえることだろう

そんな感じで♪

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はにかみながらハニカム構造 tag:spell.vincent.in,2020://2.2829 2020-02-16T13:36:06Z 2020-02-21T00:47:37Z はにかみながらハニカム構造。 価値観の相違で幾重にも折り重なる雑多な塵芥(じんかい)ボード。 あちらを立てればこちらが立たず。 こちらを立てればあちらが立たず。 不要なものを間引いてゆく。 行間の狭間、言外、何のその。 ドンドン間引いてスカスカにしてゆく。 そんなボードだったら幾重に重ねても通気性は保たれる。 通気性が良いということは風通しが良い。 風通しが良いということは見通しも立ち易い。 見通しが立ち易いということは──  きっと人間関係も風通しが良いだろう。 はにかみながらハニカム構造。 そんな感じ... vincent. はにかみながらハニカム構造。

価値観の相違で幾重にも折り重なる雑多な塵芥じんかいボード。

あちらを立てればこちらが立たず。
こちらを立てればあちらが立たず。

不要なものを間引いてゆく。
行間の狭間、言外、何のその。

ドンドン間引いてスカスカにしてゆく。
そんなボードだったら幾重に重ねても通気性は保たれる。

通気性が良いということは風通しが良い。
風通しが良いということは見通しも立ち易い。
見通しが立ち易いということは──

 きっと人間関係も風通しが良いだろう。


はにかみながらハニカム構造。

そんな感じで♪

*湘南新宿ライン・赤羽 - 池袋区間にて

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憧憬の念 tag:spell.vincent.in,2017://2.2796 2017-06-24T17:14:30Z 2017-06-25T07:43:53Z 義を見てせざるは勇なきなり 誰彼見られてなかろうと 名もない野花が咲くように 自身にとっては極々自然 そんな当たり前のことが 当たり前だと思える男── そんな男に憧れる *2017.06.09・草稿 ... vincent. 義を見てせざるは勇なきなり

誰彼見られてなかろうと
名もない野花が咲くように
自身にとっては極々自然

そんな当たり前のことが
当たり前だと思える男──

そんな男に憧れる

*2017.06.09・草稿

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Smoke on the water tag:spell.vincent.in,2016://2.2758 2016-04-07T16:30:56Z 2017-05-09T06:26:12Z 誰もが知っている話をお為可笑しく流暢に。 したり顔とは裏腹に辺りに煙が立ち込める。 喚起、教唆、訓示、啓蒙、公約の類い。 何を云うのか、否、誰が云うのか──。 色と香りを添える者にだけ耳障り豊かに芳しく。 胡散臭いと火のないところでも煙たがれる。 全面禁煙に踏み切れない理由がここにある。 ... vincent. 誰もが知っている話をお為可笑しく流暢に。
したり顔とは裏腹に辺りに煙が立ち込める。

喚起、教唆、訓示、啓蒙、公約の類い。
何を云うのか、否、誰が云うのか──。

色と香りを添える者にだけ耳障り豊かに芳しく。

胡散臭いと火のないところでも煙たがれる。
全面禁煙に踏み切れない理由がここにある。

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やみのしじまにうかべるゆめ tag:spell.vincent.in,2012://2.2629 2012-04-27T16:31:25Z 2015-11-23T16:28:20Z 四十路を過ぎて見る夢と あの頃描いた将来の夢と 一体、何が違うのだろう 無謀を... vincent. 四十路を過ぎて見る夢と
あの頃描いた将来の夢と
一体、何が違うのだろう

無謀を友とし冒険を抱き
根拠のない自信に満ちた
迸る情熱に滾った血潮魂

時系列的には今が「将来」

嗚呼、隙間が埋まらない

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エッセンス不在 tag:spell.vincent.in,2011://2.2639 2011-12-10T04:03:08Z 2017-03-09T00:18:04Z 紡ぎ出される日常 細切れセンテンス 無機質な記号の羅列 飛び交う言葉のサラダ ... vincent. 紡ぎ出される日常
細切れセンテンス
無機質な記号の羅列
飛び交う言葉のサラダ

聴覚障害 右から左
咀嚼低下 顎関節症

ソースのレシピが曖昧で
それでは余りうまくない

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アンニュイな雨の昼下がり tag:spell.vincent.in,2011://2.2647 2011-08-19T12:56:31Z 2014-12-02T08:13:05Z 雨音を聞いていると 現われるはずもなかろう 君の足音が混じっていそうで  耳を... vincent. 雨音を聞いていると
現われるはずもなかろう
君の足音が混じっていそうで

 耳を澄ましても
 目を凝らしても

果敢ない幻想だと思い知るのに
それほど時間は掛からないはずなのに

雨音と喝采とを重ね
そうして幾漠かの潤いを
渇いた心をなけなし宥める

アンニュイな雨の昼下がり

アッシュグレイの雨雲を眺めながら
いつもより長めに紫煙を吐き出す

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Silent Night tag:spell.vincent.in,2010://2.2667 2010-12-24T16:05:25Z 2017-05-09T02:48:31Z 静寂の夜。聖なる夜。 人の好いおじさんがプレゼントを配っていると云う。 帰りの電車。 車内アナウンスでは人身事故が報じられる。 風呂上がり。 上気した躰を鎮めている最中にサイレン音。  Silent... vincent. 静寂の夜。聖なる夜。
人の好いおじさんがプレゼントを配っていると云う。

帰りの電車。
車内アナウンスでは人身事故が報じられる。
風呂上がり。
上気した躰を鎮めている最中にサイレン音。

 Silent Night と Siren Night がカブる。

浮き足立った稚拙な嘆きが耳を掠める。
琥珀色の液体で喉を焦がす。

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Smoke Duct tag:spell.vincent.in,2010://2.2671 2010-10-25T14:51:40Z 2015-03-20T06:24:08Z 風呂上がり 排気ダクトのスイッチを入れ 柔らかいオレンジ色の灯りを点す 製氷機で作られた氷をふたつ ロックグラスに落とし ジャック・ダニエルを1cm注ぐ ... vincent. 風呂上がり
排気ダクトのスイッチを入れ
柔らかいオレンジ色の灯りを点す

製氷機で作られた氷をふたつ
ロックグラスに落とし
ジャック・ダニエルを1cm注ぐ

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心温まる手紙 tag:spell.vincent.in,2010://2.2672 2010-10-17T14:12:11Z 2024-03-17T05:11:28Z 心温まる手紙になりたい。 どんなに遠く離れていようとも、 僅かばかりの切手代さえあれば、 割高な旅費を掛けず遠くへ行ける。 ... vincent. 心温まる手紙になりたい。

どんなに遠く離れていようとも、
僅かばかりの切手代さえあれば、
割高な旅費を掛けず遠くへ行ける。

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運命の謎掛け tag:spell.vincent.in,2010://2.1826 2010-02-23T14:30:17Z 2014-12-02T08:10:58Z 釘付けにも関わらず「愛は盲目」とは、これ如何に? ... vincent. 釘付けにも関わらず「愛は盲目」とは、これ如何に?

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ヒューマン・スクランブル tag:spell.vincent.in,2009://2.1845 2009-11-28T05:32:46Z 2016-11-02T13:41:46Z ひとりは楽だが味気ない。 ふたりは心地好く息苦しい。 三人居ればそれを稀釈してくれる。 それ以上は煩わしい。 ヒューマン・スクランブル。 憧れのドルチェ・ヴィータは、 ミルクパンの中で煮詰められる。... vincent. ひとりは楽だが味気ない。
ふたりは心地好く息苦しい。
三人居ればそれを稀釈してくれる。
それ以上は煩わしい。

ヒューマン・スクランブル。

憧れのドルチェ・ヴィータは、
ミルクパンの中で煮詰められる。

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指先が切ない tag:spell.vincent.in,2009://2.1854 2009-10-04T20:49:48Z 2016-11-03T10:50:21Z 握り締め切れない健気な拳が愛おしくて。 透き通るような白い肌に浮かぶ管が目映い。 紡ぎ出される、意味ありげな符号の数々が、 どれも指先の角度ひとつで吐息に変わる。 嗚呼、奥ゆかしい。 放置された銀灰... vincent. 握り締め切れない健気な拳が愛おしくて。
透き通るような白い肌に浮かぶ管が目映い。

紡ぎ出される意味ありげな符号の数々。
どれも指先の角度ひとつで吐息に変わる。

嗚呼、奥ゆかしい。

放置された銀灰色混じりの頭蓋鎧。
見る者に初老の偶像を象らせ、内蔵された独自達観と青臭い殉情を霞ませる。

堆積された白銀の数だけ集まる金子の多寡。揃えば揃うほどに現実の警鐘から遠離る。


嗚呼、指先が切ない。


残った琥珀色の液体で喉を灼く。
溜息と共に紫煙を吐き出す。

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マーブリング・ワルツ tag:spell.vincent.in,2009://2.1860 2009-09-02T17:52:15Z 2015-02-17T01:49:27Z ふと窓の外に眼を遣る。 くすんだ雲間から星たちがチラつく。 紫煙に燻されながら陽炎が立ち昇る。 飴細工でできた甘いタンジェリンな高架灯。 ヘッドランプとテイルランプの描く軌跡粒。 リバーサイドを縫う... vincent. ふと窓の外に眼を遣る。

くすんだ雲間から星たちがチラつく。
紫煙に燻されながら陽炎が立ち昇る。

飴細工でできた甘いタンジェリンな高架灯。
ヘッドランプとテイルランプの描く軌跡粒。

リバーサイドを縫うマーブリングな色彩。
蒼月を仰ぐ光りを失ったイカスミの川面。

思考繊維に絡まった雑事を棚上げの美学。
星陰さやかに的外れなワルツを刻む──。

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薄紅色の夢雫 tag:spell.vincent.in,2009://2.1864 2009-08-17T22:55:37Z 2015-10-28T11:35:40Z 目覚めと共に幕を引く 盛夏の声に溶けてゆく いつか見た目映い欠片 頬伝う 薄紅色の夢雫 ... vincent. 目覚めと共に幕を引く
盛夏の声に溶けてゆく

いつか見た目映い欠片
頬伝う 薄紅色の夢雫

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耽美流麗双眸爛々夢先案内小悪魔娘 tag:spell.vincent.in,2009://2.1866 2009-08-14T22:10:29Z 2016-11-03T23:50:34Z あの瞳はとても強力な吸引力。 輝きだけで惹き込まれてしまう。 挑発的なのに素敵に愛くるしい。 堪らず邪な部分が反応してしまう。 爛々──と云う響きが似つかわしい。  耽美流麗双眸爛々  夢先案内小悪... vincent. あの瞳はとても強力な吸引力。
輝きだけで惹き込まれてしまう。

挑発的なのに素敵に愛くるしい。
堪らず邪な部分が反応してしまう。

爛々──と云う響きが似つかわしい。


 耽美流麗双眸爛々
 夢先案内小悪魔娘


また、一緒に遊んでおくれ。
気が向いたら──ね。

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懈感(かいかん) tag:spell.vincent.in,2009://2.1868 2009-08-10T14:29:59Z 2016-11-03T22:44:23Z 口数が少ない分、 物憂げな瞳が多くを語る。 睫毛の隙間から僅かな光が零れ、 精一杯の哀願を訴える。 ... vincent. 口数が少ない分、
物憂げな瞳が多くを語る。

睫毛の隙間から僅かな光が零れ、
精一杯の哀願を訴える。

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閉ざされた世界からの生還 tag:spell.vincent.in,2009://2.1878 2009-07-26T20:36:30Z 2016-11-04T07:45:23Z 既に完結して閉ざされた世界。 その世界に宇宙が封印されている。 ... vincent. 既に完結して閉ざされた世界。
その世界に宇宙が封印されている。

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靉靆 - Singin' in the Rain tag:spell.vincent.in,2009://2.1881 2009-07-21T13:22:59Z 2016-11-04T08:36:41Z 雨はいい。 逸る衝動を鎮めてくれる。 光が差し込まない分、 毳毳しい色彩が成りを潜め、 水墨画のような世界が棚引く。 鮮明な輪郭が曖昧に溶け、 朧げながらの存在を訴える。 ... vincent. 雨はいい。
逸る衝動を鎮めてくれる。

光が差し込まない分、
毳毳けばけばしい色彩が成りを潜め、
水墨画のような世界が棚引く。

鮮明な輪郭が曖昧に溶け、
朧げながらの存在を訴える。

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高みの見物 tag:spell.vincent.in,2009://2.1908 2009-06-12T06:00:24Z 2016-11-05T01:44:42Z 髪を切った君は、とても清楚で、清純で。 イメチェン成功とばかりのVサインが愛おしくて。 眼の輝きが暗闇の中でも映える。 愛くるしさの中にも蟲惑的で、挑発的で。 雌固有の淫靡な熱光線──。 確かに熱を... vincent. 髪を切った君は、とても清楚で、清純で。
イメチェン成功とばかりのVサインが愛おしくて。

眼の輝きが暗闇の中でも映える。
愛くるしさの中にも蟲惑的で、挑発的で。
雌固有の淫靡な熱光線──。

確かに熱を感じるのだが、
傍目にはクールで冷たい蒼白い輝き。
ロックグラスに浮かべた氷のような──。

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光輝神 - ライアの秘密 tag:spell.vincent.in,2009://2.1915 2009-06-06T09:00:47Z 2016-11-05T16:15:39Z ライア。 疑問が紐解けたよ。 こんなに簡単なことに躓いていたなんて… 君の言葉──君の存在自体… ──君の秘密が紐解けたよ。 ... vincent. ライア。
疑問が紐解けたよ。
こんなに簡単なことに躓いていたなんて…

君の言葉──君の存在自体…
──君の秘密が紐解けたよ。

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sexual queen tag:spell.vincent.in,2009://2.1924 2009-05-19T11:55:17Z 2016-11-06T09:49:29Z 悩ましく くねる肢体 細くて 華奢な腕 しなやかに伸びた美しい脚 蠱惑的で 挑発的な視線 しっとりと艶やかに光る唇 隙間から白い歯がこぼれる さらりとした黒髪を翻しながら ビートに合わせ 色香を漂わ... vincent. 悩ましく くねる肢体
細くて 華奢な腕
しなやかに伸びた美しい脚

蠱惑的で 挑発的な視線
しっとりと艶やかに光る唇
隙間から白い歯がこぼれる

さらりとした黒髪を翻しながら
ビートに合わせ 色香を漂わす

見る者を魅了し 狂わせる
クリスタルのような 垂涎の美貌


もし 触れたら──

 溶けてしまいそう
 壊れてしまいそう

それでも 手が伸びてしまう

僕は何も悪くない
全部 君の所為だ

──そうだろ?

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Between the Time-limit tag:spell.vincent.in,2009://2.1937 2009-05-05T05:00:32Z 2016-11-09T04:46:41Z どんどん 離れてゆく 面白いくらいに 離れてゆく どんどん どんどん 語感ほど愉快ではない 気怠いアップビート この手に抱かれたものは すべて 消えゆく 握り締めた追憶の欠片が 指の間から さらさらと── 砂時計の砂のように── … vincent. どんどん 離れてゆく
面白いくらいに 離れてゆく

どんどん どんどん

語感ほど愉快ではない
気怠いアップビート


この手に抱かれたものは すべて 消えゆく

握り締めた追憶の欠片が
指の間から さらさらと
砂時計の砂のように──

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マイナスの美学 tag:spell.vincent.in,2009://2.1938 2009-05-02T21:34:03Z 2016-11-09T11:18:00Z 思い思いの方角へ散らばり それぞれの轍を刻みながら 肉を食み 泥を食み 再び この地に舞い戻る 「何か良いものは持って来たかね?」 「これなどいかがでしょう?」 「なかなかだ。置いて往きなさい」 「では──」 余計なものを棄てる 渡すので… vincent. 思い思いの方角へ散らばり
それぞれの轍を刻みながら

肉を食み
泥を食み

再び この地に舞い戻る

「何か良いものは持って来たかね?」
「これなどいかがでしょう?」
「なかなかだ。置いて往きなさい」
「では──」

余計なものを棄てる
渡すのではなく 棄てる
あっさりと──

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高架を臨むシルフィード tag:spell.vincent.in,2009://2.1978 2009-01-07T04:49:33Z 2017-02-16T03:46:28Z 気付かぬうちに、君の幻影を追っていたのかも知れない 君との絶頂を分かち合えた唯一の場所── 窓の外で凛と佇んで、こちらを眺めている … vincent. 気付かぬうちに、君の幻影を追っていたのかも知れない

君との絶頂を分かち合えた唯一の場所──
窓の外で凛と佇んで、こちらを眺めている

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優しい季節 tag:spell.vincent.in,2008://2.2009 2008-09-20T07:33:37Z 2016-11-11T14:59:30Z 僕の左側に そっと近づいた 優しい季節… vincent. 僕の左側に
そっと近づいた
優しい季節

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傀儡 tag:spell.vincent.in,2008://2.2011 2008-09-19T05:12:54Z 2016-11-11T16:28:48Z 我 形骸の傀儡なり 衝動を友に 当て所なく 寄る辺なく 潮流に身を任せ 漂う侭に 流るる侭に── 我 操られし受動の傀儡なり 糸の切れた傀儡なり 血袋ならぬ 血染めの魂を詰め込んだ── 空腹の なけなしの 餓鬼道を流離う── 我 形骸の傀… vincent. 我 形骸の傀儡なり

衝動を友に 当て所なく 寄る辺なく
潮流に身を任せ 漂う侭に 流るる侭に

我 操られし受動の傀儡なり
糸の切れた傀儡なり

血袋ならぬ 血染めの魂を詰め込んだ
空腹の なけなしの 餓鬼道を流離う

我 形骸の傀儡なり

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大事なもの tag:spell.vincent.in,2008://2.2022 2008-08-22T15:24:51Z 2016-11-12T08:27:27Z 命を宿しているからこそ、命を運ぶ 命を運ぶからこそ、命が宿る── … vincent. 命を宿しているからこそ、命を運ぶ
命を運ぶからこそ、命が宿る──

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Love Cover tag:spell.vincent.in,2008://2.2024 2008-07-28T09:33:24Z 2016-12-11T08:13:42Z 君は欲張りだから 口を噤んだまま ちっとも愛を囁かない 僕は我慢強くないから きゅっと結んだ君の唇に 僕の唇を重ね合わす  Love Cover. 愛が洩れ出す心配はない── 愛しいものにも蓋をするんだ 覚えておくといいよ ___ spe… vincent. 君は欲張りだから
口を噤んだまま
ちっとも愛を囁かない

僕は我慢強くないから
きゅっと結んだ君の唇に
僕の唇を重ね合わす


 Love Cover.


愛が洩れ出す心配はない──


愛しいものにも蓋をするんだ
覚えておくといいよ

*2008/06/29 臨海隔離施設にて

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浮かぶ欠片と流線型 tag:spell.vincent.in,2008://2.2046 2008-05-23T16:50:10Z 2016-11-13T02:32:48Z 浮かぶ欠片と流線型が重なり合う。 悩ましい流線型のラインが美しい起伏を描き、 苦悶に歪む眼差しが、 愛らしい唇が──、 いつか見たトラウマとシンクロしながら、 刹那に溶ける呪文を吐息混じりで呟く。 愛おしさと、罪悪感と、身の程知らずと、 … vincent. 浮かぶ欠片と流線型が重なり合う。

悩ましい流線型のラインが美しい起伏を描き、

苦悶に歪む眼差しが、
愛らしい唇が──、

いつか見たトラウマとシンクロしながら、
刹那に溶ける呪文を吐息混じりで呟く。

愛おしさと、罪悪感と、身の程知らずと、

奇妙な欠片がスパイラル・クロスし、
脳細胞繊維に記憶を縫い付ける。

心地好い束縛が、何故か、虚しい。

]]> 続きを読む

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sotto voce(伊語) tag:spell.vincent.in,2008://2.2049 2008-05-19T03:14:20Z 2016-11-30T14:34:28Z 照明を落とした部屋。 時計の針がビートを刻む。 琥珀色の液体に浮かぶ、 白濁した製氷機の氷。 … vincent. 照明を落とした部屋。
時計の針がビートを刻む。
琥珀色の液体に浮かぶ、
白濁した製氷機の氷。

]]> 続きを読む

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笑顔の裏側 tag:spell.vincent.in,2008://2.2050 2008-05-19T01:13:13Z 2016-11-30T14:42:18Z 眩しい笑顔の裏側には きっと 数え切れないほどの 涙が 隠されている … vincent. 眩しい笑顔の裏側には
きっと 数え切れないほどの
涙が 隠されている

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頬を撫でる心地好い風 tag:spell.vincent.in,2008://2.2056 2008-05-01T14:54:11Z 2016-11-30T14:36:57Z 途方に暮れる。 例え、眼の前に居たとしても、 例え、手の届く場所に居たとしても、 近くて遠い。そして、遠くても近い。 … vincent. 途方に暮れる。

例え、眼の前に居たとしても、
例え、手の届く場所に居たとしても、

近くて遠い。そして、遠くても近い。

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憧望者(しょうぼうしゃ) tag:spell.vincent.in,2008://2.2057 2008-05-01T14:47:42Z 2016-11-30T14:38:07Z 僕は誰にも憧れない。 誰かに羨望の眼差しを向けられたとしても、 君の眼差しがすべてを掻き消してしまうんだ。 邪魔なベクトルが嘘みたいに消えてなくなる、 ──ふたりだけの世界さ。 … vincent. 僕は誰にも憧れない。

誰かに羨望の眼差しを向けられたとしても、
君の眼差しがすべてを掻き消してしまうんだ。

邪魔なベクトルが嘘みたいに消えてなくなる、
──ふたりだけの世界さ。

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Cry baby…Cry, cry, cry… (alternate) tag:spell.vincent.in,2008://2.2066 2008-04-13T15:18:16Z 2016-11-16T01:29:33Z なぁ、baby… 聞こえるかい? 心が切れる音──。 理由はないんだ。 何もない──。 … vincent. なぁ、baby… 聞こえるかい?
心が切れる音──。

理由はないんだ。
何もない──。

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Secret Garden tag:spell.vincent.in,2008://2.2073 2008-03-27T22:41:20Z 2016-11-16T22:45:31Z たった一夜限りのことなのに、 忘れられなくなることもある。 たった数時間、一緒に過ごしただけで──。  瞳が、指が、躰が、心が、魂が──。 遠く離れたぬくもりを追い求め、 ざわざわとざわめく。 … vincent. たった一夜限りのことなのに、
忘れられなくなることもある。

たった数時間、一緒に過ごしただけで、
瞳が、指が、躰が、心が、魂が──。

遠く離れたぬくもりを追い求め、
ざわざわとざわめく。

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テンプレートレス魔法陣 tag:spell.vincent.in,2008://2.2075 2008-03-25T17:57:22Z 2016-11-16T23:10:53Z 遠隔から射る言霊に愉悦を覚える。 目標物は定まっているのに足許覚束無く、 ゆらゆらと迷走しているかのようにも映る。 … vincent. 遠隔から射る言霊に愉悦を覚える。

目標物は定まっているのに足許覚束無く、
ゆらゆらと迷走しているかのようにも映る。

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sotto voce tag:spell.vincent.in,2008://2.2076 2008-03-25T05:49:14Z 2016-11-16T23:21:57Z 僕が苦笑を浮かべてしまうのは、 「大好き」と云う言葉を、 素直に受け取れない歯痒さからだ。 ──何故か、哀しくなる。 … vincent. 僕が苦笑を浮かべてしまうのは、
「大好き」と云う言葉を、
素直に受け取れない歯痒さからだ。

──何故か、哀しくなる。

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優しさの在処 tag:spell.vincent.in,2008://2.2087 2008-03-01T19:36:56Z 2016-11-17T01:14:19Z 人の優しさに触れると、 鼻の奥がつーんとするのは、 自身の優しさがそこにあるからだ。 … vincent. 人の優しさに触れると、
鼻の奥がつーんとするのは、
自身の優しさがそこにあるからだ。

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Flamenco Guitar tag:spell.vincent.in,2008://2.2088 2008-02-29T18:17:49Z 2016-11-17T01:19:50Z ヴォリュームを絞った BGM メロディアスな Flamenco Guitar グライコが起伏を演じる … vincent. ヴォリュームを絞った BGM
メロディアスな Flamenco Guitar
グライコが跳ねる

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No tuning tag:spell.vincent.in,2008://2.2099 2008-02-21T13:43:36Z 2016-11-17T14:55:19Z 君と僕の関係 チューニング不要 不協和音すら健気で愛おしい … vincent. 君と僕の関係

チューニング不要
不協和音すら健気で愛おしい

何か問題でも──?
改めるつもりも必要もないがね

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決意 tag:spell.vincent.in,2008://2.2100 2008-02-20T12:38:12Z 2016-11-17T14:58:37Z 女の決意。 一度目は甘く、二度目は固い。 … vincent. 女の決意。
一度目は甘く、二度目は固い。

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シールド - 解放 tag:spell.vincent.in,2008://2.2104 2008-02-20T11:53:35Z 2016-11-17T15:26:44Z あの扉の向こう側には何が──? 闇の中に浮かぶ縦長の長方形 向こう側から洩れる光がその輪郭を縁取る 真ん中に浮かぶ覗き穴 一点集中くり抜いているが、 きっと何も見抜くことはできないだろう 覗き穴を覗く必要はない 見えないものは見えない 努… vincent. あの扉の向こう側には何が──?

闇の中に浮かぶ縦長の長方形
向こう側から洩れる光がその輪郭を縁取る

真ん中に浮かぶ覗き穴

一点集中くり抜いているが、
きっと何も見抜くことはできないだろう

覗き穴を覗く必要はない

見えないものは見えない
努力は不要、と云うことだ

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絆 - 魂の旅人 tag:spell.vincent.in,2008://2.2110 2008-01-11T09:30:00Z 2016-11-18T00:22:00Z 切っても切れない絆 家族と云う絆── ときに煩わしく ときに有り難く 理不尽 不条理 何処吹く風ぞ 不覚にも 目頭に熱いものが込み上げる… vincent. 切っても切れない絆
家族と云う絆──

ときに煩わしく
ときに有り難く

理不尽 不条理 何処吹く風ぞ
不覚にも 目頭に熱いものが込み上げる

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静寂の暗闇 tag:spell.vincent.in,2007://2.2132 2007-11-26T04:06:00Z 2016-11-18T04:08:54Z ひんやりと渇いた空気 固く冷やされたアスファルト 背を丸め、紫煙を燻らす 閉ざされた唇 僅かな光源に角膜を刺激される  凍り付くような静寂の暗闇 邪魔なベクトルが掻き消される 隔離された渺茫たる悲愴感 決して拭い去れない焦躁感 色のない世… vincent. ひんやりと渇いた空気
固く冷やされたアスファルト

背を丸め 紫煙を燻らす

閉ざされた唇
僅かな光源に角膜を刺激される

 凍り付くような静寂の暗闇

邪魔なベクトルが掻き消される

隔離された渺茫たる悲愴感
決して拭い去れない焦躁感

色のない世界で
蒼白い風が足元に絡み付く

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tag:spell.vincent.in,2007://2.2139 2007-10-23T02:21:00Z 2016-07-12T23:17:57Z 天から滴り落ちた恵みの雫。 渇いた魂に滲み渡るように浸透した。 唐突に、だが、穏やかに──。 運命を感じる、と囁かれた。 それは「お互い」のものだ。 運命の出逢いに時間軸は意味を成さない。 時間軸と空間軸。時空を飛び越え、 ふたつの魂がひ… vincent. 天から滴り落ちた恵みの雫。
渇いた魂に滲み渡るように浸透した。
唐突に、だが、穏やかに──。

運命を感じる、と囁かれた。
それは「お互い」のものだ。
運命の出逢いに時間軸は意味を成さない。

時間軸と空間軸。
時空を飛び越え、ふたつの魂がひとつに溶け、重なり合う。

奇蹟の幸運が再び巡って来る喜び。
紛うことなき Real を True に塗り染める。

 純粋な心で、魂で──。

忘れ得ぬ歓喜を授かった。

ありがとう。奇蹟の人よ。

 君の眼の前には僕が居て、
 僕の眼の前には君が居る。

忘れないでくれ。
いつでも一緒だ。

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ライアの呪文 - Raia's Spell tag:spell.vincent.in,2007://2.2144 2007-10-14T00:31:50Z 2017-05-14T13:31:25Z それが最後の言葉だったんだ。 ライア。 僕の耳には今でもはっきりと残っているんだ。 残っていると云うより、鼓膜に焼き付いている。 君のあの言葉が──あの美しい旋律が──、 まさか、最後の言葉になるだなんて──。 … vincent. raia.jpg

それが最後の言葉だったんだ。


ライア。
僕の耳には今でもはっきりと残っている。
残っていると云うより…
鼓膜に焼き付いているんだ。

君のあの言葉が──あの美しい旋律が、
まさか、最後の言葉になるだなんて──。

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crimson velvet rose tag:spell.vincent.in,2007://2.2147 2007-10-06T20:42:24Z 2016-11-18T10:24:59Z ... vincent. vincent_dark.jpg

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夜の散歩 tag:spell.vincent.in,2007://2.2152 2007-09-19T15:33:28Z 2016-11-19T02:35:07Z ふらりとひとりで外に出る。 静かに広がる虫の音。 この季節、夜になると彼らの独壇場。 アスファルトに響く靴音。 外灯に映し出される自分のシルエット。 … vincent. ふらりとひとりで外に出る。

静かに広がる虫の声。
この季節、夜になると彼らの独壇場。

アスファルトに鳴りとよむ靴音。
外灯に映し出される自分のシルエット。

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揺蕩う意識の陽炎 tag:spell.vincent.in,2007://2.2160 2007-09-05T19:34:29Z 2016-11-21T11:43:13Z 苦渋に満ちた血肉を纏った負の要素は、 お為可笑しい正の要素を総じて失脚させる。… vincent. 苦渋に満ちた血肉を纏った負の要素は、お為可笑しい正の要素を総じて失脚させる。

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fade to dark tag:spell.vincent.in,2007://2.2161 2007-09-03T19:25:31Z 2016-11-21T15:09:49Z このまま闇に紛れてしまえたら どんなにも楽だろう… 二度と逢えないことは 何処かで分かっている  それでも囚われてやまない── あんなにも焦がれることは きっと二度とないのだろう あの日のふたりに 戻ることができたなら… 叶わぬ想いを抱い… vincent. このまま闇に紛れてしまえたら
どんなにも楽だろう…

二度と逢えないことは
何処かで分かっている

 それでも囚われてやまない──

あんなにも焦がれることは
きっと二度とないのだろう

あの日のふたりに
戻ることができたなら…

叶わぬ想いを抱いたまま
時計の針は動き出さない

 心が切れて血が溢れる──

枯れ果てた筈なのに…
瞳を閉じても…
止め処なく…

君は僕の愛しい人
囚われてやまない

精魂枯れ果てても
君は僕の愛しい人──


 fade to dark


たとえ叶わぬ夢だとしても

溶け入るように
織り重ねた季節

決して忘れはしない

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二次元に溶ける君 tag:spell.vincent.in,2007://2.2172 2007-08-21T12:57:59Z 2016-07-07T15:01:33Z 君を見てると眉が八の字になる。 八方睨みの瞳は常にこちらを向いている。 ただ、視線の先に僕は居ない。 ただ、虚空を捉えているのだろう。  二次元に溶ける君。 静寂の中で君の瞳を独占する。 君の願いは叶ったのかも知れない。 実体は三次元で浮… vincent. 君を見てると眉が八の字になる。
八方睨みの瞳は常にこちらを向いている。

ただ、視線の先に僕は居ない。
ただ、虚空を捉えているのだろう。

 二次元に溶ける君。

静寂の中で君の瞳を独占する。
君の願いは叶ったのかも知れない。

実体は三次元で浮遊しているが、
君は二次元の中で生き続ける。

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dream pray tag:spell.vincent.in,2007://2.2197 2007-07-28T01:46:04Z 2016-07-05T00:47:52Z 僕の嘆きは 僕のもの 届かなくても 伝わらなくても 僕の憂いは 僕のもの 届かなくても 伝わらなくても  夢見るように 祈り 重ねる どうぞ 父母姉を 満たし給え 溢れんばかりの その光で 絆を 魂を 包み込み給え── ___ spelt… vincent. 僕の嘆きは 僕のもの
届かなくても 伝わらなくても

僕の憂いは 僕のもの
届かなくても 伝わらなくても


 夢見るように 祈り 重ねる


どうぞ 父母姉を 満たし給え

溢れんばかりの その光で

絆を 魂を 包み込み給え──

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君は揺蕩う蝋燭の光 tag:spell.vincent.in,2007://2.2198 2007-07-28T00:04:10Z 2016-07-05T00:12:44Z 君は揺蕩う蝋燭の光。 非道く不安定だが、何故か心安らぐ。 優しくて懐かしい光。 君は降り頻る雨。 生温かくて、ひんやりしている。 無秩序なビートが魂を浄化する。 君は地表に刻まれた渓谷。 生気をすべて呑み込んでしまうような。 … vincent. 君は揺蕩たゆたう蝋燭の光。
非道く不安定だが、何故か心安らぐ。
優しくて懐かしい光。

君は降りしきる雨。
生温かくて、ひんやりしている。
無秩序なビートが魂を浄化する。

君は地表に刻まれた渓谷。
生気をすべて呑み込んでしまうような。
切り立つ可能性の崖に臨むような。

君は静寂に包まれた深い森。
無言でも様々なことを問い掛ける。
声なき声でセンテンスを刻む。

君は凛と佇む一輪の華。
見る者の魂を抜き取るような、
甲斐と覇気とを解と改とで介する。

]]> 続きを読む

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角膜のスクリーンセイバー tag:spell.vincent.in,2007://2.2219 2007-07-11T07:30:00Z 2016-06-30T22:18:01Z 見えないものが見えてくると、 見えることが煩わしく感じる。 上と下の睫毛を静かに結ぶ。 瞼の裏側にはセピアトーン。 灼け憑く角膜のスクリーンセイバー。 画角を無視したアンバランスな交錯。 役立たずな奔放を慈しむ。 声も立てずに雅客が嗤う。… vincent. 見えないものが見えてくると、
見えることが煩わしく感じる。

上と下の睫毛を静かに結ぶ。
瞼の裏側にはセピアトーン。

灼け憑く角膜のスクリーンセイバー。
画角を無視したアンバランスな交錯。

役立たずな奔放を慈しむ。
声も立てずに雅客が嗤う。

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独尊 tag:spell.vincent.in,2007://2.2239 2007-06-02T06:33:00Z 2016-11-24T14:10:24Z 出逢いは必然。 僕は君と出逢ったことよりも、 君と一緒に過ごせた奇跡──。 何よりも愛しく、 そして、尊く感じるよ。 ... vincent. 出逢いは必然。

僕は君と出逢ったことよりも、
君と一緒に過ごせた奇跡──。

何よりも愛しく、
そして、尊く感じるよ。

]]> 続きを読む

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感情の濃度 tag:spell.vincent.in,2007://2.2252 2007-05-12T02:52:00Z 2016-11-24T23:11:12Z 朧げながらも、濃淡がある。 静かに眼を閉じる。 真っ白いキャンバスに、木炭を滑らせている手が見える。 陰翳だけで、対象物を象る。 そこに“色”はない。 それでも対象物が浮き彫りにされる。 経年劣化する感情繊維。 やがて、記憶繊維がほつれ、... vincent. 朧げながらも濃淡がある。

静かに眼を閉じる。

真っ白いキャンバスに、
木炭を滑らせている手が見える。

陰翳だけで対象物を象る。

そこに“色”はない。
それでも対象物が浮き彫りにされる。


経年劣化する感情繊維。


やがて、記憶繊維がほつれ、
何事もなかったかのように薄らいでゆく。

“雨ニモ負ケズ 風ニモ負ケズ”…

そんな幻想のフレーズが脳裏を掠める。

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薫風 tag:spell.vincent.in,2007://2.2256 2007-05-04T02:31:00Z 2014-12-02T08:12:18Z 帰らぬ過日に 悔いを残さず 見果てぬ夢と 悲愴な浪漫を 痩せこけた魂に 刻んだ侭に やがて 人知れず ひっそりと── 未だ見ぬ明日に 想いを馳せて 心地好く 風薫る 旅立ちの日 やがて 人知れず ひっそりと── ___ spelt by ... vincent. 帰らぬ過日に 悔いを残さず
見果てぬ夢と 悲愴な浪漫を
痩せこけた魂に 刻んだ侭に

やがて 人知れず ひっそりと──

未だ見ぬ明日に 想いを馳せて
心地好く 風薫る 旅立ちの日

やがて 人知れず ひっそりと──

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涙が出るほど愛しい人よ tag:spell.vincent.in,2007://2.2260 2007-04-28T17:16:00Z 2016-11-25T04:17:13Z 逢いたい。 たった四文字の欠片。 こんなに短いフレーズですら 伝わらない。 言葉なんて無意味で無力だ。 どうせ伝わらないならば、 いっそのこと、眼も、耳も、口も、、 想い出と呼ぶには、余りにも儚くて、、 夢を見ていたとは、どうしても思えな... vincent. 逢いたい。
たった四文字の欠片。

こんなに短いフレーズですら
伝わらない。

言葉なんて無意味で無力だ。

どうせ伝わらないのであれば、
いっそのこと、眼も、耳も、口も…


想い出と呼ぶには、余りにも儚くて──
夢を見ていたとは、どうしても思えないんだ…


また、逢いましょう。
お互い、お咎めなしで──。

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透明な闇 tag:spell.vincent.in,2007://2.2263 2007-04-16T15:20:00Z 2016-11-25T05:00:42Z 様々なことが どうでも良い 生きることに 飽いている 痛覚が 驚くほどに 麻痺したようだ 何も 痛みを感じない 心の血液が 止め処なく溢れ出していても 何も 痛みを感じない もう それほど 長くはないだろう 締め括りに相応しい 何かを捜し... vincent. 様々なことが どうでも良い
生きることに 飽いている

痛覚が 驚くほどに 麻痺したようだ
何も 痛みを感じない

心の血液が 止め処なく溢れ出していても
何も 痛みを感じない


もう それほど 長くはないだろう
締め括りに相応しい 何かを捜している
たった それだけのことなのかも知れない

凍える静寂が教えてくれるのは
ひんやりとした 剥き出しのリアルだけ
他には 何もない


過日の共有は ほんの束の間の
脆く 儚い 永遠の刹那

まばたきする間に 跡形もなく消えてゆく

セピアトーンに包まれた情景繊維が
赤ワインで浸したように 赤茶ける

脳繊維に刻まれた なけなしのきら星たちが
薄笑いを浮かべながら 退色してゆく


孤独に愛された者は
自ら眼を閉ざし あらゆる光を閉ざし
闇に 添い遂げようとする

濁黒の暴風雨の空 這い上がる龍のように
渾身の情熱を こそげ 剥ぎ取られながら
次第に 痩せ 衰え 満身創痍の中──

後は 夢見るように 朽ち果てるだけ
残された道は それ以外にない


せめて 意識が侭ならぬうちに
せめて 痛覚が覚束無いうちに

連れ去って欲しい
颯爽と 華麗に──


さぁ 透明な闇を 見に行こう
視覚は不要

五感の機能を度外視してでも
資格も不要

生ある者ならば 誰でも到達できる


さぁ 透明な闇を──

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代替え tag:spell.vincent.in,2007://2.2271 2007-02-27T21:21:00Z 2016-06-16T13:31:28Z 誰が誰であろうが、 成り代わることは、 決してできない。 決して出来はしないが、、 僕は君で、 君は僕なんだ。 矛盾を抱くとは、そう云うこと。 代替えの利かない魂と、 痩せこけた魂の器を携えて、、 絶望的な心地好さの海を... vincent. 誰が誰であろうが、
成り代わることは、
決してできない。

決して出来はしないが…

僕は君で、
君は僕なんだ。

矛盾を抱くとは、そう云うこと。

代替えの利かない魂と、
痩せこけた魂の器を携えて…

絶望的な心地好さの海を泳ぐ。

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Hard liquor tag:spell.vincent.in,2007://2.2272 2007-02-27T10:32:00Z 2016-11-25T14:26:38Z 中ジョッキ。 黄金色の液体。 白い飛沫が音もなく弾ける。 ロック・グラス。 琥珀色の液体。 芳醇な馨りが馥郁と。 グラスを重ねる。 幾杯も。幾杯も。 だが、潤わない。 喉の渇きは癒されるが、 心の渇きは癒されない。 ... vincent. 中ジョッキ
黄金色の液体
白い飛沫が音もなく弾ける

ロック・グラス
琥珀色の液体
芳醇な馨りが馥郁と立つ

グラスを重ねる
幾杯も 幾杯も

それでも 潤わない

喉の渇きは癒えるが
心の渇きは癒えない

虚空に浮かぶ
見えない輪郭
慈しむように
指先で撫沿なぞ

丁寧に ゆっくりと

背中を丸めて紫煙を燻らす
瞼を閉じれば
煙が眼に滲みることはない

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such a lonesome night tag:spell.vincent.in,2007://2.2281 2007-02-04T15:38:00Z 2016-11-26T04:32:31Z 深い渓谷 届かぬ慟哭 苛立つ時刻 刻一刻 眩しい光明 言い得て妙 虚偽 狡猾 巧妙の天使 巡る繰り言 無限ループ 儚き欠片 頽廃の美学 希望と云う名の妖精 縋り付いて来た幻想 救済を望む魂の叫び 妙に白々と空々しい ... vincent. 深い渓谷 届かぬ慟哭
苛立つ時刻 刻一刻

眩しい光明 言い得て妙
虚偽 狡猾 巧妙の天使

巡る繰りごと 無限ループ
脆く儚き欠片 頽廃の美学

希望と云う名の 妖精
縋り付いて来た 幻想
救済を望む 魂の叫び

妙に 白々と 空々しい

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I pray for my pixie. tag:spell.vincent.in,2007://2.2282 2007-01-28T10:14:00Z 2016-11-26T12:23:17Z 「さよならを云うのは少しだけ死ぬこと」 確か、フランスの言葉。 蘇るのに僕は不要。邪魔なだけだ。 僕には、そう感じられたんだ。 いろいろ難しいかも知れないが、 優しさなりが伝わっていれば、 僕は、それだけでも嬉しい。 ... vincent. 「さよならを云うのは少しだけ死ぬこと」
──確かフランス人の言葉。

蘇るのに僕は不要。邪魔なだけだ。
僕にはそう感じられたんだ。

いろいろ難しいかも知れないが、
優しさなりが伝わっていれば、
僕はそれだけでも嬉しい。

]]> 続きを読む

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魂の漂泊者 tag:spell.vincent.in,2007://2.2285 2007-01-12T09:35:00Z 2016-11-26T13:28:21Z 切々と積み重ねる 空虚な欠片たち 一体 どれだけ重ねれば 到達するのだろうか 古代 バビロンの塔が 浮かぶ 縋りはしないが 古代の悲愴を 愛おしく感じる 手が届かない 高嶺と云う言葉が ぶらぶらと 浮かぶ 届かないから 手を伸... vincent. 切々と積み重ねる 空虚な欠片たち

一体 どれだけ重ねれば
到達するのだろうか

バベルの塔が 浮かぶ

縋りはしないが 古代の悲愴を
愛おしく感じる

手が届かない

高嶺と云う言葉が ぶらぶらと 浮かぶ

届かないから 手を伸ばす
美しい華を 追い求めて──。


我、静寂なる魂の漂泊者なり──。

]]> 続きを読む

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銀色の翼 tag:spell.vincent.in,2007://2.2288 2007-01-10T14:30:00Z 2020-01-20T01:03:27Z 形を持たぬ 透明な欠片たちが 紫煙に揺られながら 虚空を彷徨う 浮かんでは消え 消えては浮かぶ 幾星霜 経ったのか── 静寂に包まれた 深紅の海を抱く 透明な闇 独り静かに 銀色の翼を 研ぐ ___ spelt by vinc... vincent. 形を持たぬ 透明な欠片たちが
紫煙に揺られながら 虚空を彷徨う
浮かんでは消え 消えては浮かぶ

幾星霜 経ったのか──

静寂に包まれた 深紅の海を抱く
透明な闇
独り静かに 銀色の翼を 研ぐ

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鼓動 tag:spell.vincent.in,2006://2.2298 2006-11-26T15:59:00Z 2016-11-27T17:01:19Z 脈打つ心臓の鼓動が聴こえる。 首から提げた大事な物を通じて。 生きている。 あらゆる一切の本末転倒した虚像の影。 そんなものにやられてしまうほど弱くはない。 現実と非現実との狭間で揺れ動く浮遊物体よ。 当て所なく彷徨う魑魅魍魎... vincent. 脈打つ心臓の鼓動が聴こえる。
首から提げた大事な物を通じて。

生きている。

あらゆる一切の本末転倒した虚像の影。
それらにやられてしまうほど弱くはない。

現実と非現実の狭間で揺れ動く浮遊物体よ。
当て所なく彷徨う魑魅魍魎の類いよ。

元の場所へ還れ。
お前らの餌食ではない。散れ。

今、結界を張った。
安心しろ。闇は晴れる。

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透明な血液 tag:spell.vincent.in,2006://2.2299 2006-11-23T17:55:00Z 2016-06-13T13:27:22Z 哀しいから涙が溢れるのではない。 心が切れて血が溢れているだけ──。 涙が溢れるから哀しいのではない。 心が切れて血が溢れているだけ──。 舞え。美しく舞い散れ。心の血飛沫──。 ... vincent. 哀しいから涙が溢れるのではない。
心が切れて血が溢れているだけ。

涙が溢れるから哀しいのではない。
心が切れて血が溢れているだけ。

舞え。
美しく舞い散れ。
心の血飛沫──。

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大海原 tag:spell.vincent.in,2006://2.2301 2006-11-17T23:41:00Z 2016-11-27T13:48:01Z 無限に広がるキャパシティの大海原に その身を投じ給え。 うまく泳ぐ必要はない。 溺れ給え。 溺れるほうが苦しいが、 無限なのだから、辿り着く先はない。 やがて、力尽き、魂の器が器に還る。 抜け殻の器を抱いて、 深海へと呑み込まれてゆく。 ... vincent. 無限に広がるキャパシティの大海原に
その身を投じ給え。

うまく泳ぐ必要はない。
溺れ給え。

溺れるほうが苦しいが、
無限なのだから、辿り着く先はない。

やがて、力尽き、魂の器がただの器に還る。

抜け殻の器を抱いて、
深海へと呑み込まれてゆく。

苦境からの解脱。

差し込む光がゆらゆらと揺らめく。
だが、それを見ることはできない。

ひんやりとした温かいものに包まれながら、
深淵の深淵に沈みゆく。

固い岩盤をも通り抜け、
やがて、烈火のようなコアに到達する。

蒼白い炎と紅蓮の炎のランデヴー。
理論や感情は消し飛ぶ。

無限に広がるキャパシティの大海原に
その身を──。

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shooting star tag:spell.vincent.in,2006://2.2307 2006-11-06T05:16:00Z 2016-11-27T15:18:37Z どんなにかわいい女の子に囲まれていても あなたがいない ただそれだけで 虚しさを覚える そんな夜 僕の想いは 満天の星空を貫く 一筋の流星になる ... vincent. どんなにかわいい女の子に囲まれていても

あなたがいない ただそれだけで

虚しさを覚える そんな夜

僕の想いは 満天の星空を貫く

一筋の流星になる

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寂寥感 - 大事な妖精 tag:spell.vincent.in,2006://2.2311 2006-10-27T09:26:00Z 2016-11-27T15:57:46Z しばし棚上げして、今は自分と向き合おう。 「僕が居なくても大丈夫」 「わたしが居なくても大丈夫」 否 「あなたが居た」 溶け入るように自然だ。何の矛盾もない。 陳腐な妄想は払拭された。 ありがとう。僕の大事な妖精──。 ___ spelt... vincent. しばし棚上げして、今は自分と向き合おう。

「僕が居なくても大丈夫」
「わたしが居なくても大丈夫」

否、

「あなたが居た」

溶け入るように自然だ。何の矛盾もない。
陳腐な妄想は払拭された。

ありがとう。僕の大事な妖精──。

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素直な接吻 tag:spell.vincent.in,2006://2.2312 2006-10-19T17:53:00Z 2016-11-27T16:03:13Z 受話器から洩れ出した「はい。。」と云う音。 消え入るようなか細さと、 健気な素直さが入り混じる。 従順さを示す言葉ではなく、 自然発生的に紡ぎ出される音。 残り香のように鼓膜に焼き付く。 心地好いフレーバー。 眼を細め、おやすみの接吻を─... vincent. 受話器から洩れ出した「はい」と云う音。

消え入るようなか細さと、
健気な素直さが入り混じる。

従順さを示す言葉ではなく、
自然発生的に紡ぎ出される音。

残り香のように鼓膜に焼き付く。
心地好いフレーバー。

眼を細め、おやすみの接吻を──。

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背徳感 tag:spell.vincent.in,2006://2.2313 2006-10-11T00:43:00Z 2016-11-27T16:18:59Z パブリックな場での破廉恥な行為。 いけないことだとは知りつつも、、 やめられない。とまらない。。 左脳と右脳がうまく機能しないんだ。 俺の世界では「必然」──。 源泉から湧き水が滾々と湧き出すように、 止め処なく次から次へと溢れてくるよう... vincent. パブリックな場での破廉恥な行為。
いけないことだとは知りつつも…
やめられない。とまらない。

左脳と右脳がうまく機能しないんだ。
俺の世界では「必然」──。

源泉から湧き水が滾々と湧き出すように、
止め処なく次から次へと溢れてくるように…

華奢な身を捩らせ、快感に歪む妖精の苦悶の表情が、

たまらなく愛おしい… 狂おしいんだ……


潤んだ花園が 甘美な馨りで 満たされる
そうすれば 空洞も 少しは 満たされる

そんなデタラメな空想が、
そんな思い上がった妄想が…

逆巻く感情と理論のトルネードが、
灰色の脳細胞を掻き乱すのさ

そして、自然に…
自然に、指が、躯が、動いてしまうのさ

俺の世界では尤もらしい理論が
──背中を押すのさ


ゆっくりと、じっくりと
女の悦びを調教したい。

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deracine tag:spell.vincent.in,2006://2.2314 2006-10-05T02:31:00Z 2016-06-12T16:06:39Z あらゆる本末転倒した妄想を退け、 我が魂の命ずるままに、 我が魂に殉ずるものなり。 求めるものが、欲するものが、 其処にあろうと、なかろうと。 自身の魂を抱いて殉ずるものなり。 我、流離いの夢追い人なり──。 ___ spelt by v... vincent. あらゆる本末転倒した妄想を退け、
我が魂の命ずるままに、
我が魂に殉ずるものなり。

求めるものが、欲するものが、
其処にあろうと、なかろうと。
自身の魂を抱いて殉ずるものなり。

我、流離いの夢追い人なり──。

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Silent shout tag:spell.vincent.in,2006://2.2315 2006-09-28T13:30:00Z 2015-01-01T15:58:03Z 回避不能な逃避行。 身震いするよな背徳感。 声にならない慟哭。情熱。 滅茶苦茶なセンテンス──。 それら 浮遊する球体を ひとつ ひとつ 丁寧に 自身の魂に刻み込む。 我、流離いの夢追い人なり──。 ___ spelt by vincen... vincent. 回避不能な逃避行。
身震いするよな背徳感。
声にならない慟哭。情熱。
滅茶苦茶なセンテンス──。

それら 浮遊する球体を
ひとつ ひとつ 丁寧に
自身の魂に刻み込む。

我、流離いの夢追い人なり──。

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眉を八の字に tag:spell.vincent.in,2006://2.2320 2006-09-21T15:42:00Z 2016-11-27T21:54:50Z 素直に云えば、、 「逢いたい」 ただ、それだけなんだ。 でも、まだまだ至らないところだらけ。。 素直になったからって、良い結果ばかりとは限らない。 結果ばかりがすべてではないが、もう失敗したくないんだ。 素直に云えば、、 「逢いたい」 た... vincent. 素直に云えば…
「逢いたい」
ただ、それだけなんだ。

でも、まだまだ至らないところだらけ。

素直になったからって、
良い結果ばかりとは限らない。
結果ばかりがすべてではないが、
もう失敗したくないんだ。


素直に云えば…
「逢いたい」
ただ、それだけなんだ。

たった、それだけなんだけれど、
なかなか、難しいのさ。


人は、やりたいことを
好き勝手にやっている訳じゃない。
できることをやってるだけなんだ。
できることしかやれないのさ。


眉を八の字にして苦笑を浮かべる。

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潮流と波紋 tag:spell.vincent.in,2006://2.2326 2006-08-26T01:24:00Z 2016-11-28T04:24:07Z 君を想うと、溢れる言葉の大瀑布。 眠れない夜と雨の日のようだ。 「潮流」と「波紋」を想起した。 焦がれる素敵な時間をありがとう──。 ... vincent. 君を想うと、溢れる言葉の大瀑布。
眠れない夜と雨の日のようだ。

潮流波紋を想起した。

焦がれる素敵な時間をありがとう──。

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ラプソディとエレジーのランデヴー tag:spell.vincent.in,2006://2.2330 2006-08-26T00:56:00Z 2016-11-28T15:39:30Z ラプソディとエレジーのランデヴー。 歯痒い心地好さに脳天が痺れる。 不可解にKISSすると、 刹那の海に溺れることを厭わない。 馬鹿は何度死んでも治らない。 だから、うまく付き合うしかない。 付き合い方が覚束ないから、 だから…… ラプソ... vincent. ラプソディとエレジーのランデヴー。

歯痒い心地好さに脳天が痺れる。

不可解にKISSすると、
刹那の海に溺れることを厭わない。

馬鹿は何度死んでも治らない。
だから、うまく付き合うしかない。

付き合い方が覚束ないから、
だから……


ラプソディとエレジーのランデヴー。


救われないのならば救われない。
求める情熱を埋葬して──。


ラプソディとエレジーのランデヴー。


我が魂の命ずるままに──。

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ダブルミーニング tag:spell.vincent.in,2006://2.2332 2006-08-24T12:33:00Z 2016-11-28T15:47:54Z 一緒──。 「同じ」と「共に」のダブルミーニング。  ずっと一緒がいいね。  ずっと一緒に居たいね。  精神的にも、肉体的にも──。 綴ると、途端に陳腐だね。 それでも溢れてしまうんだ。 おバカでごめんよ。聞いてくれてありがとう。  逢い... vincent. 一緒──。

「同じ」と「共に」のダブルミーニング。

 ずっと一緒がいいね。
 ずっと一緒に居たいね。
 精神的にも、肉体的にも──。

綴ると、途端に陳腐だね。
それでも溢れてしまうんだ。

おバカでごめんよ。
聞いてくれてありがとう。


 逢いたい。。触れたい。。包みたい。。


わがままな僕を許してね。
君のわがままもぶつけてね。

だって、一緒なんだから、
それが自然でしょ?

 逢いたい。。触れたい。。包みたい。。
 逢いたい。。触れたい。。包みたい。。

わがままな僕を──。

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laughin' at my cries... tag:spell.vincent.in,2006://2.2334 2006-08-22T18:58:00Z 2016-11-28T16:07:43Z 熱は下がったのかな。。? などと案じつつ、 眠れない自分に苦笑のシャワーを──。 ... vincent. 熱は下がったのかな…?
などと案じつつ──
眠れない自分に苦笑のシャワーを。

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近くて遠い空の下で tag:spell.vincent.in,2006://2.2335 2006-08-13T11:42:00Z 2016-11-28T16:26:54Z 姉の誕生を祝うあなた。 せめて密やかに缶ビールで祝杯を。 あなたの安否を案じながら、 モニタ越しの想いを汲み取る。 陸の孤島同士の連絡船は、 不便だからこそ 焦がれるように狂おしい。 心鎮めて 穏やかに ひとり 静かに 紫煙を 燻らす──... vincent. 姉の誕生を祝うあなた。
せめて密やかに缶ビールで祝杯を。

あなたの安否を案じながら、
モニタ越しの想いを汲み取る。

陸の孤島同士の連絡船は、
不便だからこそ
焦がれるように狂おしい。

心鎮めて 穏やかに
ひとり 静かに
紫煙を 燻らす──。

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両の腕(かいな)を拡げてみれば tag:spell.vincent.in,2006://2.2343 2006-08-05T18:59:00Z 2016-11-29T21:24:06Z ゆっくりだが、確実に回転している。 寂寥感の中にも、ひんやりとした心地好さが同居する。 離れなくてはならない場所に居て、 なおも自身を押し殺し、制御を試みる。  相手を思う余り、恋い焦がれる余り、恋い余る故に──。 魂の振動は制御不能。だ... vincent. ゆっくりだが、確実に回転している。
寂寥感の中にも、
ひんやりとした心地好さが同居する。

離れなくてはならない場所に居て、
なおも自身を押し殺し、制御を試みる。

相手を思う余り、恋い焦がれる余り、
恋い余る故に──。

魂の振動は制御不能。
だからこその過剰抑制。
魂はあなたのものだが、
魂の器はそれほど頑丈じゃない。

ただ、今しばらくは堪えてくれ。
ゆっくりだが、確実に回転している。

焦がれる焦燥感を自虐的な悦楽に変えて、
現実と非現実を優雅に彷徨う──。


あなたと共に。


両の腕を拡げてみれば
深い懐が解放される──。

気付いてないかも知れないけれど、
鍵を開けたのは、あなたなんだよ。

遠慮する必要は、ないんだよ。
遠慮する必要は、ないんだよ。

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熱い欠片のミルフィーユ tag:spell.vincent.in,2006://2.2346 2006-08-03T11:01:00Z 2016-11-29T23:30:02Z 云いたいことはすべて云うべきだが、 すべて云ってしまうと泉は干上がる。 だから、言葉を重ねるのかも知れない。  熱い欠片のミルフィーユ 甘い甘いミルフィーユでおなかが満たされる。 空になったお皿を眺めて切なさで満たされる。 だから、言葉を... vincent. 云いたいことはすべて云うべきだが
すべて云ってしまうと泉は干上がる

だから 言葉を重ねるのかも知れない

 熱い欠片のミルフィーユ

甘い甘いミルフィーユでおなかが満たされる
空になったお皿を眺めて切なさで満たされる

だから 言葉を重ねるのかも知れない


熱い欠片を言霊に乗せて──

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The Pathetic Sonata tag:spell.vincent.in,2006://2.2347 2006-08-01T09:58:00Z 2019-11-08T23:21:35Z 重い躯を引き摺るように 死地へ赴く兵士のように 見えない鎖で雁字搦めにされた魂は 続行の覇気と交流の甲斐を拒絶する ──虚空を捉える瞳は何も映さない 護送車に揺られるように 生気を吸引されるように 振り向き様に向けられた悲哀... vincent. 重い躯を引き摺るように
死地へ赴く兵士のように

見えない鎖で雁字搦めにされた魂は
続行の覇気と交信の甲斐を拒絶する

──虚空を捉える瞳は何も映さない

護送車に揺られるように
生気を吸引されるように

振り向き様に向けられた悲哀に
鋭い爪で心臓を鷲掴みにされる

情け容赦なく締め上げる
口の中の水分が蒸発する

赤信号で停まったときに
駆け出そうとした衝動を
悲愴と現実が足止めする

ぐらりと左折した護送車の車窓越しに
掛け替えのない背中が双眸に灼き憑く

輝きを潜めた天使は 静かに羽を仕舞う

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夢で逢えたら tag:spell.vincent.in,2006://2.2349 2006-07-27T17:52:00Z 2016-11-30T04:40:37Z 微睡みに消えゆく意識の中で── 仄かに灯る蝋燭の火のように── 優しく懐かしい温もりを感じながら──  おやすみの接吻けを── 夢で逢えたら── あどけなく悪戯っぽい微笑みを そっと 投げてくれよ。。 ___ spelt by vince... vincent. 微睡みに消えゆく意識の中で
仄かに灯る蝋燭の火のように
優しく懐かしい温もりを感じながら

おやすみの接吻けを


夢で逢えたら

あどけなく悪戯っぽい微笑みを
そっと 投げておくれよ

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vincent. castle tag:spell.vincent.in,2006://2.2350 2006-07-25T10:12:00Z 2016-11-30T04:48:49Z 甲斐など要らぬ。愛してやまない。 ただ、それだけだ。 唯一無二にして最上級の贅沢。  誰に諭されることもなく、  誰に命じられることもなく、  誰に従うこともなく、  誰に組み敷かれることもなく、、 己に真っ直ぐに忠実なだけ。 きみを想う... vincent. 甲斐など要らぬ。愛してやまない。
ただ、それだけだ。
唯一無二にして最上級の贅沢。

 誰に諭されることもなく
 誰に命じられることもなく
 誰に従うこともなく
 誰に組み敷かれることもなく…

己に真っ直ぐに忠実なだけ。

きみを想うと溢れる想いが溢れるから
苦笑を浮かべながら想いの欠片を
なけなしの語彙で刻む。

窓の外で行き交う電車を眺めながら
気怠い時間が心地好くゆっくりと流れる。

焦燥に駆られながら
不動の根拠を噛み締める。

陸の孤島でも構わないが、
自分の城が在れば
もっと素晴らしいに違いない。

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絆 - Spiritual Access tag:spell.vincent.in,2006://2.2351 2006-07-20T23:19:00Z 2016-11-30T04:56:15Z 繋がっている。 揺るぎない強固な意志が、 捉えられないものをも捉える。 そして、 捉えられないものに囚われる。 捉えられないものに囚われてやまない。 1日24時間の中で、 どれくらいきみのことを想い浮かべるだろうか。 レーダー付きの小判鮫... vincent. 繋がっている
揺るぎない強固な意志が
捉えられないものをも捉える

そして

捉えられないものに囚われる
捉えられないものに囚われてやまない


1日24時間の中で
どれくらいきみのことを
想い浮かべるだろうか

レーダー付きの小判鮫が深海でカウントする

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心の毛布になりたくて tag:spell.vincent.in,2006://2.2355 2006-07-08T10:57:00Z 2016-06-10T04:43:04Z 紡ぎ出された悲痛な叫び。 声なき声を鼓膜の振動が伝える。 行間の狭間に埋もれた嘆きを、 読めない文字を視覚以外で拾う。 俺には何も見えない。 だからこそ 誰よりも見える、と云う自負が宿る。 魂で来いや。 鋼の精神は破壊を試みても無駄な足掻... vincent. 紡ぎ出された悲痛な叫び。
声なき声を鼓膜の振動が伝える。

行間の狭間に埋もれた嘆きを、
読めない文字を視覚以外で拾う。

俺には何も見えない。
だからこそ
誰よりも見える、と云う自負が宿る。

魂で来いや。

鋼の精神は破壊を試みても無駄な足掻き。
何度も崩壊する度に再生を繰り返して来た。

そして、今の俺が在る。
誰よりも屈強で脆弱な男──。

ランキング度外視で、
きみは一番心強い味方を
既に手に入れているんだよ。

気付いてないかな?

魂で来いや。魂で来いや。魂で来いや──。
夏でもふかふかな毛布でくるんでやる。

大好きなきみへ、きみの大嫌いな「男」より

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Trinity - Father + Son + Holy Ghost tag:spell.vincent.in,2006://2.2360 2006-06-26T06:59:00Z 2017-05-14T13:43:40Z ... vincent.
trinity.jpg
hikari_fsh_01.jpg
hikari_fsh_02.jpg
hikari_fsh_03.jpg
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even if tag:spell.vincent.in,2006://2.2362 2006-06-17T10:10:00Z 2016-11-30T14:49:42Z even if this isn't the case... or even if that is the case... even if hell freezes over... my passion continue to burn.... vincent. even if this isn't the case...

or

even if that is the case...

even if hell freezes over...


my passion continue to burn.

forever and ever___.

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taste of honey tag:spell.vincent.in,2006://2.2364 2006-06-09T19:49:00Z 2016-11-30T21:58:20Z 耳許で囁かれる声 花園で潤む雫 舌を絡ませ 丁寧に舐め取れば 甘美な波紋が 静かに押し寄せる  近くて遠い人  遠くて一番近い人 遠くても一番甘い人── ... vincent. 耳許で囁かれる声 花園で潤む雫

舌を絡ませ 丁寧に舐め取れば
甘美な波紋が 静かに押し寄せる

近くて遠い人
遠くて一番近い人

遠くても一番甘い人──

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心地好い焦燥感 tag:spell.vincent.in,2006://2.2367 2006-06-04T08:31:00Z 2016-11-30T22:49:35Z 目を閉じても浮かんでくる、君の笑顔が眩しくて──。 その笑顔が曇りやしないかと、虚空を睨んでぐっと堪えるのさ。  安心感に埋没してる訳じゃない。 狭いゲージに閉じ込めてごめんよ。 今すぐにでも連れ出したいけれど、、 その時はきっと来るさ。... vincent. 目を閉じても浮かんでくる、君の笑顔が眩しくて──。
その笑顔が曇りやしないかと、虚空を睨んでぐっと堪えるのさ。

安心感に埋没してる訳じゃない。

狭いゲージに閉じ込めてごめんよ。
今すぐにでも連れ出したいけれど…

その時はきっと来るさ。必ず訪れる。
きっと、それが自然の流れ。
溶け合うような自然の流れ──。

身も心もジリジリと焼き焦がされるような想いで…


心地好い焦燥感──。


溶け合うような自然の流れに身を任せ、
我が魂の命ずるままに──。

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swing(s) tag:spell.vincent.in,2006://2.2370 2006-05-29T16:39:00Z 2016-11-30T23:19:53Z to my swinging sweet. each time your skirt swings, my heart swings. ;-) ___ from your vincent. with love. ... vincent. to my swinging sweet.

each time your skirt swings,
my heart swings too. ;-)

___ from your vincent. with love.

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24 hours tag:spell.vincent.in,2006://2.2373 2006-05-06T23:36:00Z 2016-06-09T12:11:46Z 悔やまれる痛恨の早送り。 タイムリミットは、24時間も残っていたのに。。 いつでも、どんなときでも、いつまでも、 自由気ままには一緒に居られない。。 そんな焦燥感が根底に宿っている。 悔やまれる痛恨の早送り。 タイムリミットは、24時間も... vincent. 悔やまれる痛恨の早送り。
タイムリミットは、まだ24時間も残っていたのに…

いつでも、どんなときでも、いつまでも。
自由気ままには一緒に居られない。
そんな焦燥感が根底に宿っている。

悔やまれる痛恨の早送り。
タイムリミットは、まだ24時間も残っていたのに…

ふたりの痛みを知ってか。
空も静かに泣いている。

まだ24時間も残っていたのに──

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虚飾纏はぬ tag:spell.vincent.in,2006://2.2375 2006-05-03T21:29:00Z 2016-12-01T03:57:51Z 虚飾纏はぬ 光りと翳り 刹那に響く 鋭利な欠片 儚き眼光 華奢に絡ませ 何處漂ふ 久遠の魂 涯て無く戯る 奇蹟の無垢よ 穢れ無き魔性 常しへの呪縛 ... vincent. 虚飾纏はぬ 光りと翳り
刹那に響く 鋭利な欠片

儚き眼光 華奢に絡ませ
何處漂ふ 久遠の魂

涯て無く戯る 奇蹟の無垢よ
穢れ無き魔性 常しへの呪縛

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nymphomania tag:spell.vincent.in,2006://2.2380 2006-04-25T13:51:00Z 2016-12-01T11:37:34Z nymphの羽を そっと撫でる 雨粒のような雫が 煌めいて浮遊する 心地好い 懐かしい微香が 鼻先を掠める 白い花びらが 音もなく水面に舞い降り 脈打つ波紋が 静かに拡がる  輪郭が滲む  世界が歪む  色彩が混じる  境界が溶ける ぼん... vincent. nymphの羽を そっと撫でる

雨粒のような雫が 煌めいて浮遊する
心地好い 懐かしい微香が 鼻先を掠める

白い花びらが 音もなく水面に舞い降り
脈打つ波紋が 静かに拡がる

 輪郭が滲む
 世界が歪む
 色彩が混じる
 境界が溶ける

ぼんやりと 蜃気楼のように
ゆらゆらと 陽炎のように──


nymphの羽を そっと撫でる

気付かれないように 近づき
指先で そっと撫でる──

溢れ出す愛欲の洪水を
そっと絡め取るように──

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Precious tag:spell.vincent.in,2006://2.2381 2006-04-24T19:55:00Z 2019-11-09T05:12:38Z 想い浮かべると、 何故か、涙が溢れてしまうんだ。  俺の掛け替えない人──。 ... vincent. 想い浮かべると、
何故か、涙が溢れてしまうんだ。

俺の掛け替えない人──。

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必然の人 tag:spell.vincent.in,2006://2.2382 2006-04-23T21:12:00Z 2016-12-01T11:45:34Z 何とか日常を掻い潜ってみせるよ。 賛美なりの言葉なんて陳腐なもので準えたりしないよ。 あなたはあなた。それ以上でもそれ以下でもない。 ありがとう。必然の人よ。 ... vincent. 何とか日常を掻い潜ってみせるよ。

賛美なりの言葉なんて陳腐なもので準えたりしないよ。

あなたはあなた。
それ以上でもそれ以下でもない。

ありがとう。必然の人よ。

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sweet rendez-vous tag:spell.vincent.in,2006://2.2388 2006-04-10T18:19:00Z 2016-12-01T14:13:32Z 2006/03/25 (sat) in OSAKA shinsaibashi@Coo-Coo sweet rendez-vous (swf) ランデヴー 3 [(フランス) rendez-vous]  (名)スル  (1)人とおちあうこと... vincent.
<mt:entrytitle />
2006/03/25 (sat) in OSAKA shinsaibashi@Coo-Coo

sweet rendez-vous (flash movie)

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果てしない ふたりの世界 tag:spell.vincent.in,2005://2.2431 2005-09-18T00:07:28Z 2016-12-03T18:47:52Z 刹那で 猫の目のように 揺れ動く 強気の波と 弱気の波が 交互に襲ってくる 止め処なく流れ出る涙は そのままに 溢れ出る涙に ひと欠片の嘘もない 気が済むまで 泣け そして 心と躰を 流れてゆけ ... vincent. 刹那で 猫の目のように 揺れ動く
強気の波と 弱気の波が 交互に襲ってくる

止め処なく流れ出る涙は そのままに
溢れ出る涙に ひと欠片の嘘もない

気が済むまで 泣け

そして

心と躰を 流れてゆけ

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freeze... tag:spell.vincent.in,2005://2.2447 2005-07-27T19:05:00Z 2016-12-04T12:25:48Z 例えば、ひとりで電車を待っている1分と 例えば、ふたりで唇を重ね合わせる1分。。 同じ1分でも、まるで違う。 早く過ぎ去って欲しい1分と そのまま止まって欲しい1分と。。 同じ1分でも、まるで違う。 そう感じてしまうのだから、仕方ない。。... vincent. 例えば、
ひとりで電車を待っている1分と
ふたりで唇を重ね合わせる1分と

同じ1分でも、まるで違う。


例えば、
足早に過ぎ去って欲しい1分と
そのまま止まって欲しい1分と

同じ1分でも、まるで違う。

そう感じてしまうのだから仕方ない。


時の刻みは何人たりとも御せるものではないが、無理な願いが叶うとしたならば、


 時間よ、過ぎ去れ。

 そして、

 時間よ、止まれ──


そのまま。そのまま。

美しい時間のまま凍り付いてしまえ。
それだけでいい。

たった、それだけでいいんだ──


freeze... freeze... freeze.....

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明かり tag:spell.vincent.in,2005://2.2453 2005-06-24T20:59:00Z 2016-12-04T15:05:37Z 樹々が鬱蒼と生い茂った森の 漆黒のアウトライン 森に棲んでいるであろう生命の息吹は なりを潜める 驚くほどの静寂が 辺りを覆い尽くす 夜空には星はひとつもなく 月明かりさえ 黒い雲に遮断されている 光源はひとつ 真っ暗闇の中 一筋に伸びた... vincent. 樹々が鬱蒼と生い茂った森の
漆黒のアウトライン

森に棲んでいるであろう生命の息吹は
なりを潜める

驚くほどの静寂が 辺りを覆い尽くす

夜空には星はひとつもなく
月明かりさえ 黒い雲に遮断されている

光源はひとつ

真っ暗闇の中 一筋に伸びた畦道の先に
ぼんやりと燈る 明かりだけ

ゆらゆらと 不安定に 揺れ動く
目に優しい 温かい 明かり

今にも 消え入りそうに
ゆらゆらと 明滅する


そんな中 ひとり 立ち尽くす

ゆらゆらと揺れる唯一の光源を
ぼんやりと 眺める


風が 頬を 撫でる
風が 頬を 撫でる

]]> 続きを読む

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心地好い絶望感 tag:spell.vincent.in,2005://2.2455 2005-06-22T18:38:00Z 2016-12-04T15:43:35Z 抵抗 逃避 そんな 希望 願望 を抱くことすら 脆く 儚い 叶わぬ 幻想。。 陳腐な 期待 は 頭の中に想い描くだけで 無謀。。   ただ ただ 目の前に 立ち尽くすだけ。。 手を伸ばせば 届く距離にいるはずなのに 手を伸ばすことすら 儘... vincent. 抵抗 逃避
そんな 希望 願望 を抱くことすら
脆く 儚い 叶わぬ 幻想

陳腐な 期待は
頭の中に想い描くだけで 無謀


ただただ 目の前に 立ち尽くすだけ


手を伸ばせば 届く距離にいるはずなのに
手を伸ばすことすら 儘成らず

自然に溢れ出す涙には
感情すら 篭っていない


ただただ 目の前の存在に
立ち尽くすだけ


絶望感
悲観的な絶望感ではなく
心地好い絶望感


助かる可能性が
ひと欠片も残されていないことに
何の疑問すらも 抱かず

底の無い 真っ暗闇の湖へ
徐々に 飲み込まれてゆくような


ただただ 堕ちてゆく
音もなく 静寂に包まれながら

ただただ 堕ちてゆく


それが 真の絶望感
心地好い絶望感──

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流離いの夢追い人 tag:spell.vincent.in,2005://2.2458 2005-06-07T15:00:00Z 2017-02-14T01:14:46Z 絶望と 希望とを 胸に抱き それでも 進み やがて 朽ち果てる 旅を始めた時点で 終息を知りながら 空虚と 悲愴とを 携えて 流離いの夢追い人は 夢を 追い続ける 彷徨することが 宿命 命が宿る限り 進む 進み続ける── 其処に「純粋な... vincent. 絶望と 希望とを 胸に抱き
それでも 進み やがて 朽ち果てる

旅を始めた時点で 終息を知りながら
空虚と 悲愴とを 携えて

流離いの夢追い人は
夢を 追い続ける

彷徨することが 宿命
命が宿る限り 進む
進み続ける──

其処に「純粋な愛」が 在るから…

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star-crossed and well-starred lovers tag:spell.vincent.in,2005://2.2460 2005-05-27T15:00:00Z 2016-12-04T16:23:58Z I was born 'cause I died with you. Therefore, it only lives through until dying.  I was born for dying.  and  You were ... vincent. I was born 'cause I died with you.
Therefore, it only lives through until dying.

I was born for dying.
and
You were born for dying.

star-crossed
and
well-starred lovers,

forever...

I'll go to the mega-star to meet together.

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to my wing bros. tag:spell.vincent.in,2005://2.2464 2005-05-18T15:00:00Z 2016-12-04T21:25:11Z to my wing bros.  your risk is your own risk.  your life is your own life. your pleasure is my pleasure.  soul, passion... vincent. to my wing bros.

 your risk is your own risk.
 your life is your own life.

your pleasure is my pleasure.

 soul, passion, spirits.
 stance, vector, position.

you know... you are sweet little heart breaker.
you know... you are sweet little love maker. ;-)

 on/off borderless.

 oh, yeah !!


godspeed...


___ from vincent. without love. ;-)


hey !! check it out you !!

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Spiral Stairway tag:spell.vincent.in,2005://2.2465 2005-05-17T15:01:00Z 2016-12-04T21:32:05Z 尾てい骨から延髄 目掛け 脊椎の中心に束ねられた 神経繊維を 抉り貫け 抗う術すらない 快感が 螺旋階段のように 搦め捕る──  鎖のない 束縛  檻のない 拘束  暗黙の密約  烙印のない 魂の密約── 息苦しいほどに 背中合わせで... vincent. 尾てい骨から延髄 目掛け
脊椎の中心に束ねられた
神経繊維を 抉り貫け
抗う術すらない 快感が
螺旋階段のように
搦め捕る──

 鎖のない 拘束
 檻のない 束縛

 暗黙の密約
 烙印のない 魂の密約──

息苦しいほどに
背中合わせで
夷然として
聳え立つ


 斜交いに絡み合う 螺旋階段


分かれては 引き合い
離れては 惹かれ合い

灼き焦がれるような 接点を
幾度も 幾度も 重ね合い
やがて
咽び泣くように
昇天する


 斜交いに絡み合う 螺旋階段


「解」など要らぬ
「感」だけで良い


喩えようのない歓喜を 魂に刻もう

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Cry baby...Cry, cry, cry... tag:spell.vincent.in,2005://2.2466 2005-05-17T15:00:00Z 2016-12-04T21:37:17Z 感情移入を超越した感覚  憑依 何かが 舞い降りてくる感覚。。 人は 「感情」すら忘れてしまうと ある種 「無垢」な状態になる そして ただ ただ 涙する 理由も分からずに。。 「理由」を追い求めることが どれほど 愚かで 不毛なことなの... vincent. 感情移入を超越した感覚

 憑依

何かが 舞い降りてくる感覚

人は 「感情」すら忘れてしまうと
ある種 「無垢」な状態になる

そして ただ ただ 涙する
理由も分からずに…


「理由」を追い求めることが
どれほど 愚かで 不毛なことなのか
と云うことを 思い知る

哀しいから ではなく
嬉しいから でもなく

 ただ ただ 涙するのだ

胸に「残酷」と云う
不可思議なものを抱きながら

それは 他方に向けられた感情ではなく
それは 自身に向けられた感情でもなく


 行き場を失った
 激烈な旋風が
 爪先から 脳天目掛けて
 突き抜けるように

 「理由」を必要とせず
 止め処なく
 ただ ただ 止め処なく

 溢れ出る
 溢れ出すのだ


泣きなさい 泣きなさい 泣きなさい


 己の愚鈍さに 息衝く前に
 己の穎敏さに 水漬く前に


泣きなさい 泣きなさい 泣きなさい




 Cry baby... Cry, cry, cry...

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南十字星 tag:spell.vincent.in,2005://2.2474 2005-05-01T15:00:00Z 2016-12-05T09:27:23Z 不思議と 安らいだ気分だ 目を瞑ると 頭の中に 輝く星空が拡がる 南十字星 燦然と 目映い輝きを放っている サザンクロス── 神など信じぬ 俺だから 祈りは 捧げない 十字を切ったところで なるようにしかならない 神が人間を造ったのでは... vincent. 不思議と 安らいだ気分だ
目を瞑ると 頭の中に 輝く星空が拡がる


南十字星


燦然と 目映い輝きを放っている
サザンクロス──


神など信じぬ 俺だから
祈りは 捧げない

十字を切ったところで
なるようにしかならない

神が人間を造ったのではなく
人間が神を造った

神の存在は 概念──


不思議と 安らいだ気分だ

存在自体を 愛おしいと感じるのだから

生きてさえいれば 他に
何も望まなければ 良いのだ

否 死すら分かつことのできない
永遠の愛──

あなたの存在そのものを
永遠に愛する──


 俺は この想いに
 自らの体を 焼き焦がそう

 俺は この想いに
 自らの魂を 焼き焦がそう


俺の愛しい人よ 俺だけの愛しい人よ

誰よりも 愛してる──


あなたの前で 毒は不要

あなたが俺に跪いたように

俺もあなたに跪く

心穏やかに あなたの帰りを待つ

無事を祈る──



何故か 涙が 溢れてくる。。

毒を洗い清めてくれ。。。。。



哀しみの涙 ではなかった

今まで曇っていて
よく見えなかったものが。。

霞掛かった視界が
晴れ渡ってゆくような。。

喩えるなら 目覚め。。覚醒の涙

それが とても 心地よかった。。



心地よい絶望感。。

救われないほどに 救われた。。。。。

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源泉 tag:spell.vincent.in,2005://2.2476 2005-04-26T15:01:00Z 2016-12-05T11:29:56Z 濃淡のない銀色をした メタルフレームのメガネと 濃淡のある銀色をした シルバーリング それが 抗っても 湧き出る 至福の源泉── メガネ越しに映るリングを 見るともなしに眺めると  捉えて 離さない  捉えられて 離れない  互いのベク... vincent. 濃淡のない銀色をした
メタルフレームのメガネと
濃淡のある銀色をした
シルバーリング


それが
抗っても 湧き出る 至福の源泉──


メガネ越しに映るリングを
見るともなしに眺めると

 捉えて 離さない
 捉えられて 離れない

 互いのベクトルが 絡み合う


寂しいが 心地よい──

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リフレイン tag:spell.vincent.in,2005://2.2479 2005-04-21T15:01:00Z 2016-12-05T11:50:59Z 素直。。 謙虚。。 ふたつの言葉が頭の中を駆け巡る そして 刹那で移ろいゆく映像が ゆっくりと回転する 万華鏡のように きら星の軌跡を描きながら──... vincent. 素直 謙虚

ふたつの言葉が頭の中を駆け巡る

そして

刹那で移ろいゆく映像が
ゆっくりと回転する

万華鏡のように
きら星の軌跡を描きながら──

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耳を掠めるのは tag:spell.vincent.in,2005://2.2492 2005-03-27T15:01:00Z 2016-12-05T15:04:36Z 19インチのモニタに張り付いて 1ピクセル単位のズレを調整しつつ 口髭を撫でたり 眉間に皺を寄せたり 煙草を燻らしながら コーヒーを飲みつつ 神経回路が麻痺するくらい あーでもない こーでもないが 灰色の脳細胞を駆け巡る フッと気を抜いた... vincent. 19インチのモニタに 張り付いて
1ピクセル単位のズレを調整しつつ

口髭を撫でたり 眉間に皺を寄せたり
煙草を燻らしながら コーヒーを飲みつつ

神経回路が 麻痺するくらい
あーでもない こーでもないが
灰色の脳細胞を 駆け巡る

フッと気を抜いた瞬間


君の寝息が 耳を掠める──


モニタから 視線を外すと
傍らには 安らいだ君の寝顔

ダウンフェザーの羽毛布団に抱きついて

赤ん坊のように丸まっている君は
今 どんな夢を見ているのかな?


しばらく 手を休め 一服
煙を吐く口元が 綻ぶ

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受話器の向こう側 tag:spell.vincent.in,2005://2.2498 2005-03-13T15:00:00Z 2016-12-05T16:40:36Z 受話器の向こう側にある 見えない表情に 後ろ髪を引かれつつ 「切」のボタンを押す。。 君のいない部屋に ひとりでいたとしても 君を感じることさえできたなら。。 俺は 決して ひとりなんかじゃない そんな気がするよ。。 や せめて そんな気... vincent. 受話器の向こう側にある
見えない表情に 後ろ髪を引かれつつ
「切」のボタンを押す

君のいない部屋に ひとりでいたとしても
君を感じることさえできたなら

俺は 決して ひとりなんかじゃない

そんな気がするよ

や せめて
そんな気でいさせてくれよ──


もどかしい…

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指先が覚えている tag:spell.vincent.in,2005://2.2500 2005-03-10T15:01:00Z 2016-12-05T22:17:42Z ぼんやりと 煙草を燻らす 左手の中指に嵌められたリングが 鈍い光沢を放つ  指先が覚えている 愛しい人の 首筋を滑り うなじを掻き分け 黒髪の狭間から覗く 白い柔肌に浮かぶ 耳を撫でる 唇を寄せ 愛しい人にしか発さない ふたりだけの暗号を... vincent. ぼんやりと 煙草を燻らす
左手の中指に嵌められたリングが
鈍い光沢を放つ


 指先が覚えている


愛しい人の 首筋を滑り
うなじを掻き分け
黒髪の狭間から覗く
白い柔肌に浮かぶ 耳を撫でる

唇を寄せ 愛しい人にしか発さない
ふたりだけの暗号を 囁く
魔法を掛けるように

くねる艶めかしい肢体を
両のかいなで抱き寄せる

きつく それでいて
壊してしまわないように

溶け合って
ひとつになってしまうように──

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Spiral Rendez-vous tag:spell.vincent.in,2005://2.2502 2005-03-09T15:00:00Z 2016-12-06T09:18:20Z 時の刻みは 皆に等しく 降り注ぐ シビアに 冷徹に 弛まず 一定のビートで 時の歯車は 誰にも御せない ただ 密度 だけは 自由 時の濃淡を 愛しい人と 一緒に 描く デッサンが狂っていても 構わない 甘く切ない時が 緩やかに流れる 唇と... vincent. 時の刻みは 皆に等しく 降り注ぐ
シビアに 冷徹に 弛まず 一定のビートで

時の歯車は 誰にも御せない
ただ 密度 だけは 自由

時の濃淡を 愛しい人と 一緒に 描く
デッサンが狂っていても 構わない

甘く切ない時が 緩やかに流れる

唇と唇を 重ね合わせるだけで
彩りが ふたりだけの空間を支配する

俺の 愛しい人
俺だけの 愛しい人

「永遠」と云う言葉は 余りにも陳腐過ぎて

だから「ずっと 一緒」──


DNAが螺旋状に絡み合っているように

ふたりは ひとつ
ふたりで ひとつ

決して ほどけることなく
互いに 抱き合っている

Spiral Rendez-vous

脳髄から神経繊維に至るまで

Spiral Rendez-vous

絡み合って 溶け合って
スパイラルに ずっと 一緒──

俺の 愛しい人
俺だけの 愛しい人

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不思議な感覚 tag:spell.vincent.in,2005://2.2505 2005-02-20T15:00:00Z 2016-12-06T13:57:05Z 今までの人生で 味わったことのない感覚  不思議な感覚だ。。。 実体は目の前にあり 紛れもなく 現存しているのだが  圧迫しない 他に何かしらの影響を及ぼさない訳ではないが  窮屈ではない 夢と現を彷徨っているような  それでいて 秩序... vincent. 今までの人生で 味わったことのない感覚
不思議な感覚だ──


実体は 目の前にあり
紛れもなく 現存しているのだが

 圧迫しない

他に 何かしらの影響を
及ぼさない訳ではないが

 窮屈ではない

夢と現を彷徨っているような
それでいて
秩序だったカオスを ロジカルに──

控えめでもなく 横柄でもなく
存在を主張する


「非現実を抱く」


もしかしたら
これが「超現実」というものかも知れない

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Mobile phone tag:spell.vincent.in,2005://2.2506 2005-02-16T15:00:00Z 2016-12-06T14:17:58Z 現代人の必携ツール 携帯電話 ビジネスライクに考えれば 無味乾燥 繋がっていたい と 離れてしまいたい  矛盾 乱気流 感情のハリケーン  一喜一憂の美学 不在着信あり 未読メールあり。。。 気付いたときに 着歴を見 メールを読み 「何の... vincent. 現代人の必携ツール 携帯電話
ビジネスライクに考えれば 無味乾燥

繋がっていたい と 離れてしまいたい

矛盾 乱気流 感情のハリケーン
一喜一憂の美学


不在着信あり 未読メールあり
気付いたときに 着歴を見 メールを読み

「何の用やぁ ったく」と
「あぁ ゴメンよぉ…」

矛盾 乱気流 感情のハリケーン
一喜一憂の美学


携帯電話が不携帯電話のときでも
俺は いつでも 君と繋がってるよ

魂のMobile phoneは 君だけのために──

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Sweet whisper tag:spell.vincent.in,2005://2.2509 2005-02-14T15:00:00Z 2016-12-06T14:36:07Z 受話器から溶け出すように洩れる 耳をくすぐる 甘い 甘い囁き ときに嬉々とし ときに悩ましく 柔らかい毛布に くるまりながら 切なくて もどかしい 時間が過ぎてゆく 眠ることさえ 惜しみながら 切るタイミングを 探しあぐねながら 甘い囁き... vincent. 受話器から溶け出すように洩れる
耳をくすぐる 甘い 甘い囁き

ときに嬉々とし ときに悩ましく
柔らかい毛布に くるまりながら

切なくて もどかしい 時間が過ぎてゆく


眠ることさえ 惜しみながら
切るタイミングを 探しあぐねながら
甘い囁きと 甘い吐息が 絡み合う

聴覚だけが頼りの ふたりだけの空間
甘い囁きと 甘い吐息で 紡ぎ出す


Sweet whisper


君だけに 囁きたい──

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夢の途中 tag:spell.vincent.in,2005://2.2512 2005-01-31T15:01:00Z 2016-12-06T15:17:20Z 夢見心地の 虚ろな眼差し のらりくらりと 捉えて離れ 離れて捉え 途切れた糸を 指で辿ると 仄かに馨る 君の残り香 中指のリング 煙にまみれ 鈍い痛みと 蒼い光沢 ... vincent. 見心地の 虚ろな眼差し

らりくらり
 捉えて離れ 離れて捉え

切れた糸を 指で辿れば
 仄かに馨る 君の残り香

指のリング 煙にまみれ
 鈍い痛みと あおい光沢

]]> 続きを読む

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永遠の刹那 tag:spell.vincent.in,2005://2.2515 2005-01-24T15:00:00Z 2016-12-06T21:41:47Z 震える小さな肩を そっと 抱き寄せ 俯いた君の顎を 人差し指で擡げると ほんのりと赤みを帯びた 薄紅色の頬 怯えてるのかい? ううん 違うの… じゃ どうして震えているんだい…? それは… 云い掛けた唇を 唇で塞ぐ 重なり合った唇が 潤っ... vincent. 震える小さな肩を そっと 抱き寄せ

俯いた君の顎を 人差し指で擡げると

ほんのりと赤みを帯びた 薄紅色の頬

怯えてるのかい? ううん 違うの…

じゃ どうして震えているんだい…?

それは… 云い掛けた唇を 唇で塞ぐ

重なり合った唇が 潤って溶けてゆく

永遠の刹那を
封じ込めるように 慈しむように

今しかない今を
貪るように 奪い合うように

永遠と云う幻想に
期待と裏切りを 感じながら

今しかない今を
ふたりで 共に 分かち合う

抱き合うふたりの
高鳴る鼓動を胸で聴きながら

今しかない今を
噛み締めながら お互いを晒す

やっぱり あなたといるときが 一番 素敵

艶やかに潤った君の唇に 照れくさい微笑を

鼻の頭を撫で 踵を返す また 会おう

空気の振動なしで 煤けた背中で伝える

また って 一体 いつの話…?


野暮な疑問符は どこかに 置いてけぼり

固く 固く冷やされたアスファルトの上で

塵や芥にまみれながら 掻き消されてゆく

靴音と 背中に感じる視線が 切ない…


切ないから 滲みる──

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だから 片目を つぶるんだ tag:spell.vincent.in,2004://2.2533 2004-11-10T15:00:00Z 2016-12-07T23:27:05Z 分かって欲しいクセに 見透かされることを嫌う 女の子 キミの思惑なんて 瞬時に 見抜けるんだよ?  だから 片目を つぶるんだ 分かって欲しいクセに 図星だと俯いてしまう 女の子 現実的に考えれば 瞬時に 答えが出るんだよ?  だから 片... vincent. 分かって欲しいクセに
見透かされることを嫌う 女の子
キミの思惑なんて
瞬時に 見抜けるんだよ?

だから 片目を つぶるんだ


分かって欲しいクセに
図星だと俯いてしまう 女の子
現実的に考えれば
瞬時に 答えが出るんだよ?

だから 片目を つぶるんだ


キミの繊細な領域を 臆病な俺が

破ってしまわないように
壊してしまわないように


分かってるクセに 知らんぷり
覚えてるクセに 「忘れたよ」


キミの綺麗な領域を 卑怯な俺が

侵してしまわないように
蝕んでしまわないように


だから 片目を つぶるんだ
だから 片目を つぶるんだよ

ホントは 両目で
キミを 見つめているんだよ

ホントは 両目で
キミを 見つめていたいんだよ


だけど
俺の気持ちや思惑は 蚊帳の外

だから 片目を つぶるだけなんだ
だから 片目を つぶるだけなんだよ

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交錯する熱情と衝動 tag:spell.vincent.in,2004://2.2542 2004-10-10T15:00:00Z 2016-05-14T02:25:33Z 分かり合えない 切なさが 彼女のワクワクを 掻き消していることを 彼は 知らない 「優しさ」に キャパシティはあるのだろうか? もどかしい気持ちで ケータイを切った そして いよいよ Macの電源を切らねばなるまい 繋がっていたい気持ちと... vincent. 分かり合えない 切なさが
彼女のワクワクを 掻き消していることを
彼は 知らない

「優しさ」に
キャパシティは あるのだろうか?

もどかしい気持ちで ケータイを切った
いよいよ Macの電源を切らねばなるまい

繋がっていたい気持ちと
離れてしまいたい衝動が
頭の中を 駆け巡る──

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立体交差点 tag:spell.vincent.in,2004://2.2546 2004-09-27T15:00:00Z 2016-12-08T12:57:10Z 危険な香りをまとった 男だけの酒席にて 胸元に携えた携帯から メール着信音が響く 飛び交う談笑の中 周りを憚りながら覗くと 切ない文字面が 液晶画面に並ぶ 時を見計らって 彼女の元へ 携帯電波の届かぬ 地下の暗がりへ 爆音が鳴り響く 六本... vincent. 危険な香りをまとった 男だけの酒席にて
胸元に携えた携帯から メール着信音が響く

飛び交う談笑の中 周りを憚りながら覗くと
切ない文字面が 液晶画面に並ぶ

時を見計らって 彼女の元へ
携帯電波の届かぬ 地下の暗がりへ
爆音が鳴り響く 六本木のクラブ

スタンディングバーで ラム・コークを
バースプンに手を伸ばし ライムを搾る
人差し指で氷を転がし 彼女の隣に坐る

 吐息が 重なり合う距離で
 切々と語る 彼女の唇を眺めながら
 時には 視線を絡ませ
 揺れ動く コトバたちを 舐める

ビートに合わせて揺れる 煙草の煙越しに
ダンスフロアで 肢体を くねらせる

笑顔を取り戻した彼女を眺めながら
琥珀色の液体を 胃の腑に流し込む

やがて 閉店を迎え ふたりで散歩
もう自分からは愛さない と窘められ
戸惑いながら 少し面食らう

大きな交差点に差し掛かった

高く聳え立つ ホテルを背に
幾重にも 道路が重なり合う


立体交差点──


ふたり共 地面に坐り込み じゃれ合う
流れるクルマのヘッドライトとテイルランプ
イルミネーションのように ふたりを包む

リングをすべて剥ぎ取られた指に
身軽さと 違和感を覚えながら
モニタ越しに 想いを馳せる──

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When the wind blow tag:spell.vincent.in,2004://2.2547 2004-09-23T15:00:00Z 2016-05-13T11:03:01Z 新たな風が吹く 良い兆しが見える  苦汁を舐めながら   ギャップとの葛藤に 苛まれながら    本当の俺は こんなはずじゃないんだ と なおも 生き恥を晒していて 良かったと思える 計算通りに 事が進むのならば  その方程式を 是非 知... vincent. 新たな風が吹く
良い兆しが見える


耐え難い 辛酸苦汁を 舐めながら
ギャップとの葛藤に 苛まれながら
本当の俺は こんなはずじゃないんだ と

なおも 生き恥を晒していて
良かったと思える


計算通りに 事が進むのならば
その方程式を 是非 知りたい

自身では 制御不能な 大きな潮流
翻弄されながら なお潔く受け入れ
敢えて 火中に 飛び込むことで
思いがけない幸運が 迎え入れてくれる


新たな風が吹く
良い兆しが見える

眩しすぎて見えなかったものが
徐々に姿を 現し始めたようだ

心地よい風に この身を 委ねよう

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Sweet little devil tag:spell.vincent.in,2004://2.2549 2004-09-20T15:00:00Z 2016-12-08T13:32:43Z 1時間限定の ふたりだけの時間 俺は AgipのMTBを駆り 河を越え  彼女の元へ ひた走る  彼女は クランベリージュース   俺は ギネスの生ビール 他愛もない話で けたけたと笑う ふたり  天真爛漫な 彼女の笑顔が 優しく 俺の胸... vincent. 1時間限定の ふたりだけの時間

Agip の MTB を駆り
流れの早い 河を越え
彼女の元へ ひた走る

あちらは クランベリージュース
こちらは ギネスの生ビール

他愛もない話で
屈託なく笑う ふたり
天真爛漫な 彼女の笑顔が
優しく 俺の胸に滲みる

ジャック・ダニエルの
Wロックに切り替えた頃
俺が サングラスを外したのは
そんな彼女への 罪滅ぼし

愉しい時間は 無情なくらい
アッという間に 過ぎてゆく
1時間限定は どこ吹く風ぞ

別れしな 本当は
抱き寄せてしまいたい衝動を
シェイクハンドで 誤魔化した

「またね」

にこやかに 踵を返す
それぞれに 抱えている
現実世界へ 帰ってゆく


途中 流れの見えない
真っ暗な河を凝視し

 このまま 時間が
 止まってしまえばいいのに

と 心の中で呟いた

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Love or confusion ? tag:spell.vincent.in,2004://2.2550 2004-09-12T15:00:00Z 2016-12-08T13:50:39Z なぜ 分かろうとするのか? なぜ 感じようとしないのか?  コトバを 重ねれば 重ねるほど  カラダを 重ねれば 重ねるほど  分かり合えなくなるもんだよ ... vincent. なぜ 分かろうとするのか?
なぜ 感じようとしないのか?

コトバを 重ねれば 重ねるほど
カラダを 重ねれば 重ねるほど
分かり合えなくなるもんなんだよ

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Curious Epicurean tag:spell.vincent.in,2004://2.2556 2004-08-26T15:00:00Z 2016-12-08T23:40:52Z 束縛や 拘束や 呪縛から 解放された 純真無垢な魂 はにかんだような 照れくさいような 飾らない笑顔が 妙に優しい ... vincent. 束縛や 拘束や 呪縛から
解放された 純真無垢な魂

はにかんだような 照れくさいような
飾らない笑顔が 妙に優しい

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Don't think, feel... tag:spell.vincent.in,2004://2.2562 2004-08-03T15:01:00Z 2016-12-09T05:57:26Z 信じられるか 信じられないか。。。 そんなこと どうでも いいんだよ ただ 感じられるか 感じられないか。。。 たった それだけのことなんだよ Don't think, feel... 君と過ごして 楽しいか 楽しくないか。。。 俺と過ご... vincent. 信じられるか 信じられないか
そんなこと どうでも いいんだよ

ただ 感じられるか 感じられないか
たった それだけのことなんだよ


Don't think, feel...


君と過ごして
楽しいか 楽しくないか

俺と過ごして
楽しいか 楽しくないか

たった それだけのことなんだよ

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素直になれなくて tag:spell.vincent.in,2004://2.2563 2004-08-03T15:00:00Z 2016-12-09T06:09:42Z 手痛い失恋を繰り返した彼は、 素直になれない自分を知っている。 自分の気持ちや想いなど…相手に届くはずないんだ──。 そう云って彼は、ハードボイルドを装う。 ... vincent. 手痛い失恋を繰り返した彼は
素直になれない自分を知っている。

自分の気持ちや想いなど…
相手に届くはずないんだ──。

そう云って彼はハードボイルドを装う。

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時間軸と空間軸 tag:spell.vincent.in,2004://2.2569 2004-07-20T15:00:00Z 2016-12-09T14:47:10Z あなたの 一挙手一投足に 一喜一憂する自分がいる 電脳の狭間で かすかな光が 揺れ動いていた 強くあろうとする健気さが 胸に突き刺さった あなたが悲しみで顔を曇らせた理由は知らない うだるような熱帯夜の中 想いを馳せる 時間軸と空間軸を ... vincent. あなたの 一挙手一投足に
一喜一憂する 自分がいる

電脳の狭間で かすかな光が
──揺れ動いていた

強くあろうとする健気さが
──胸に突き刺さった

あなたが顔を曇らせた理由は知らない

うだるような熱帯夜の中 想いを馳せる

時間軸と空間軸を
飛び越えてしまえたなら…

「わたしは あなたの味方」

どうにかできることなら
どうにかするだろう

どうにもできないことだと
分かっていても…


ただ どうしようもなく
切ないほどに もどかしい…

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愛しい人よ tag:spell.vincent.in,2003://2.2589 2003-08-20T07:19:48Z 2016-12-10T13:11:25Z 大事にしようと 強く 思うあまり  傷つけてしまうことってあったりするよね   でも それが本意じゃないってこと    君なら 分かってくれるよね ... vincent. 大事にしようと 強く 思うあまり
傷つけてしまうことってあったりするよね
でも それが本意じゃないってこと
君なら 分かってくれるよね

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1993 ver.02「歩く」 tag:spell.vincent.in,2003://2.2591 2003-08-12T13:15:00Z 2016-12-10T13:34:22Z 同じく1993年シリーズ第2弾。 ... vincent. 同じく1993年シリーズ第2弾。

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1993 ver.01「彷徨」 tag:spell.vincent.in,2003://2.2592 2003-08-12T13:14:46Z 2016-12-10T13:42:22Z 1993年の、つまり今から10年前の自分の書き記した文章で 「当て処なく ただ ゆらゆら」 と非常に似たものを発見したので綴っておきたい。 ... vincent. 1993年の──つまり、今から10年前の自分の書き記した文章で
当て処なく ただ ゆらゆら
と非常に似たものを発見したので綴っておきたい。

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薄羽蜻蛉 tag:spell.vincent.in,2003://2.2599 2003-03-17T23:05:09Z 2016-04-29T08:05:54Z 現状維持は 退化の兆し 進化の流れ かくも激しく 現状とは かくも儚く 薄羽蜻蛉 下手の考え休むに似たり しかし 熟慮は動機の羅針 何が見えるか 否 何を見るのか 現状維持は 退化の兆し 進化の流れ かくも激しく 現状とは かくも儚く 薄... vincent. 現状維持は 退化の兆し
進化の流れ かくも激しく
現状とは かくも儚く 薄羽蜻蛉

下手の考え休むに似たり
しかし 熟慮は動機の羅針
何が見えるか 否 何を見るのか

現状維持は 退化の兆し
進化の流れ かくも激しく
現状とは かくも儚く 薄羽蜻蛉

かくも儚く 薄羽蜻蛉

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当て処なく ただ ゆらゆら tag:spell.vincent.in,2003://2.2601 2003-03-17T23:02:35Z 2016-04-29T08:02:00Z 怒りの感情すら生まれ得ない 大海原を木の葉のように漂う 当て処なく ただ ゆらゆら ... vincent. 怒りの感情すら生まれ得ない
大海原を木の葉のように漂う
当て処なく ただ ゆらゆら

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